今回は資産運用について少し書いてみたいと思います。
日本人は現金や預金の形で資産を保有するのが好きと言われており、個人金融資産のうち50%近くが現金や預金となっています。
これがアメリカだと15%程度、イギリスでは25%になるとのことです。
リスクに晒したくないというのが日本人らしいといえばらしいのでしょうか。
かくいう私も、社会人になったばかりのころはこつこつと貯金するばかりで、資産運用を考えたことはありませんでした。いいところ積立型の生命保険くらいなものです。
正直、投資であれこれ悩むくらいなら、その時間仕事を頑張って給料稼いだ方がプラスになると思っていました。
ですが今では、世間的には景気が良いはずなのに、マイナス金利のせいで通帳にお金を入れても全く金利はつかず、一度でも手数料を取られれば本当に収支がマイナスになってしまいます。
それもこれも、現金という形で保有していることが原因です。
このような状況では、どんなに国が頑張ったところで、人々に恩恵があるとは思えません。恩恵を得られるのは投資をしている人だけだからです。
欧米の感覚で言えば、アベノミクスで株価が上がって、みんなが恩恵を得られているはずなのです。
投資と聞くとちょっとハードルが高いような、うさんくさいような気がする人も多いと思いますが、冒頭でふれたとおり、金融資産が現金のみなんていうのは日本くらいなものです。
もちろんFXのようにほとんど博打みたいな投資もありますが、きちんとリスクを抑えながら、景気浮揚の恩恵も受けられる投資もあります。
特にお勧めしたいのが、いわゆる積立投資という方法です。
難しくもなんともなく、毎月、同じ金額を投資していくというだけの代物です。
今年始まった積立NISAという制度は投信への積立で利息に税金がかからないというものですが、これは国が積立型の投資を推奨しているともいえます。
他にも、変わり種なんかだと仮想通貨の積立投資なんてものもあります。
あまりテクニックのようなものを語れるほど詳しくはないのですが、積立投資は複利で配当が伸びていくということ、投資タイミングが分散されているので価格の下落時のリスクも分散されるということが利点かと思います。
特に長期間で投資すると考えると、むしろ価格下落時は同じ値段でたくさんの投資ができる、たとえば株であればたくさんの枚数の株が買える、とも言えます。
複利で配当が伸びるというのは、利息にも利息が付くという意味です。こちらについては、後日、実際に私の投資の実績を使って説明したいと思います。
複利計算で検索すればすぐに詳しいWebページができてますが…!
とりあえず、今回は私が実際に取り組んでいる投資について紹介したいと思います。
確定拠出年金
会社の制度として確定拠出年金がある場合にはその制度へ、ない場合は個人でiDeCoという確定拠出年金に加入することができます。
私は会社で確定拠出年金の制度があるのでそれを利用していますが、正直投資先のラインナップがいまいちで残念な感じです。
基本的には収入の一部を年金用の投資にまわす制度ですが、収入が減った扱いになるため、税金と年金の支払いもあわせて減らすことができます。
例えば月5万円を積み立てた場合、税金と年金で3割持って行かれているひとであれば、年間で5万円×12か月×0.3=18万円の節税効果があります。
簡単にメリットとデメリットをまとめると以下の通りとなります。
○1 節税効果がある
○2 長期の積立でリスクを抑えながら投資できる
○3 運用益が非課税
×1 60歳まで引き落としができない
×2 収入減った扱いになるので厚生年金受給額が減る
×3 結局60歳以降の受け取り時に税金がかかる
×1については、60歳のタイミングで市場環境がどうなっているかが重要となりますが、受け取り開始時期を先延ばしする、年金形式で分散して受け取ることでリスクの軽減が可能です。
×2については、節税効果との天秤になりますが、たいていは節税効果の方が大きいため気にする必要はなさそうです。
ただし、節税効果で浮いたお金を若いうちに散在してしまうと老後困ることになるかもしれません。
×3については、退職金と合算した金額が控除額以内に収まっていれば問題ありません。
例えば勤続年数が30年の場合、退職金と確定拠出年金受け取りの合計が1,500万円を越えなければ税金がかかりませんので、自分の退職金見込み額と相談になります。
逆に言えば、自営業等の個人事業主であれば、デメリットは60歳まで引き落とせないという点だけです。
ですが、そもそも長期で投資する前提で確定拠出年金を使用するため、そこは気にしなくても良いのかなと思います。
積立NISA
こちらも運用益に税金がかからないという点で、確定拠出年金とかなり似ています。
違いは以下の通りです。
- いつでも引き落とせる
- 非課税期間が20年
- 年間40万円まで
- 所得控除による節税効果はない
いつでも引き落とせるという点で、確定拠出年金よりは手軽に始められます。
さすがに60歳まで積んでおくつもりはないけど10年くらいの視野で投資したいというときはこちらが良いでしょう。
株価指数CFD
株価指数とはTOPIXやSP500、FTSE100といった株の指標(上場銘柄の平均値のようなもの)で、よくニュースで見かけるものと同じです。
CFDとは差金決済の意味で、株価指数CFDとは株価指数の差金決済ということになります。
例えばTOPIXのCFDであれば、TOPIXが上がれば得をして、下がれば損をするというものです。
差金決済であるため、レバレッジを掛けることができ、たくさんのリスクを取る代わりにたくさんの利益を取るという選択が可能ですし、指数が下がると思えばショートポジションを取ることも可能です。
さらに株価指数の構成銘柄(TOPIXであれば東証市場第一部上場銘柄)に配当があれば、それに応じた配当を受け取ることが可能です。
リスクを理解し、レバレッジに応じた証拠金を十分に差し入れておけば、投資額に対してかなり効率の良いリターンを受け取ることができます。
この辺については後日説明をしたいと思います。
私は指数変化による利益よりも配当による利益を目的に投資しています。
以下の記事で株価指数CFDについてまとめています。

ウェルスナビ(ロボアドバイザ)
読んで字のごとく、ロボット(AI)が、自動的に投資対象の商品を選んで、買ったり売ったりしてくれるものです。
債券、株式、コモディティ(金など)に対し、AIが自動的に最適な配分を考えて投資を行います。
私の投資方針は基本的に積立投資で放置プレイなので、ウェルスナビはとてもそこにマッチしています。
私はリスク許容度は真ん中の3で運用していますが、この1年で15%程度のリターンを得られています。
その成績なのになぜおすすめ度が4番目なのかというと、まだ情報が少ないからというのが理由です。
この辺については、また後日紹介したいと思います。
仮想通貨積立
これはかなり異色で、よほど勉強して、将来の技術に対する投資だと思ってやらない限りはただのギャンブルです。
私はイーサリアムという仮想通貨が将来普及すると思っているのと、いろいろ湧いてくる話題を観ていると楽しいで、こちらに毎月積立を行っています。
積立金額は大した金額ではないのですが、たまたま大暴落直後に開始したのもあって、利益率は断トツです。
おわりに
以上の5つが私の投資している商品になります。
いろいろやっているように見えますが、毎月決まった額を投資しているだけなので、完全に放置プレイです。
異なる5商品に投資しているので、それ自体もリスク分散になっています。
リスク分散という意味ではある程度の金額は定期預金や積立型の生命保険にも入れているので、もう少し分散していることになります。
確定拠出年金が一番投資期間が長く、始めたのがリーマンショックから回復基調に入るかどうかの頃ということもあり、かなりのパフォーマンスを出せています。
積立NISAと仮想通貨は今年に入ってから始めたばかりなのですが、今のところ順調に伸びています。
株価指数CFDは他の商品よりは若干リスクが高く、どの程度の証拠金を積んでいくか考える必要がありますが、現在のところは、投資効率の良いインデックスファンドのような感じで、非常に大きな運用益を得られています。
いろいろと投資をしてはいますが、こうすれば成功する!というテクニックがある訳でもなく、いわゆる定石と言われる投資をしているだけです。
投資というとすごい元手がかかるイメージがありますが、最近はどの商品も手を出しやすく、証券会社により特色はありますが、ほとんどネット上だけで、少額からスタートすることができます。
特にお勧めなのが、私も使っているSBI証券です。
今回紹介した商品は仮想通貨以外すべて取り扱っています。
1つの証券会社でいろいろな商品を買えるというのはとても重要で、これが分散してしまうとそれだけで手間もかかり、現状の把握も面倒になってしまいます。
口座開設は無料なので、とりあえず口座を作り、1,000円からでも良いので試しに遊んでみると、とてもよい勉強になります。
また、このブログで特にお勧めしている株価指数CFDをやるのであれば、私も利用している岡三オンライン証券をおすすめしています。
手数料が安いのはもちろんのこと、Web、PC、スマホそれぞれでしっかりとした取引ツールが用意されており、非常に使いやすいです。
次回以降はそれぞれの投資内容の説明と実績の公開をします!
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