WordPressの記事を引っ越し|新しいブログへの移行方法

WordPress

雑記ブログとしてはじめたこのブログですが、途中からお金関連のカテゴリを別ブログに引っ越しています。

ブログをはじめるにあたって、雑記ブログにするのか特化ブログにするのかは大きな選択のひとつだと思いますが、私は雑記ブログから始めました。

そして半年間ブログを続けるうちに、大体このブログで良く読まれる記事のジャンルが見えてきました。

そして、そのうちのひとつであるお金関連の特化ブログを作ってみたい!と思い立ったわけです。

もちろん雑記ブログをやめる気もありませんでしたので、カテゴリごと新しいブログへ引っ越す方向で検討しました。

今回の記事では、WordPressからWordPressへ、記事を引っ越しつつ、リダイレクトを使ってユーザを新しいブログへ誘導する方法を紹介します。

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引っ越し先の準備

まずは新しいブログを用意しなければいけません。

これについては、以前に2個目のブログを作るための方法を紹介しているので、そちらを参考にしてもらえればと思います。

ふたつめのWordPressブログ開設方法|追加コストはドメイン代のみ
今回は、エックスサーバーでふたつめのWordPressブログを開設する方法を紹介したいと思います。 単純にもうひとつ契約をするのではなく、同じ契約で借りているサーバ上にもうひとつのWordPressブログを開設するイメージです。 ...

記事のエクスポート

引っ越し先のブログができたら、次は記事の引っ越しを行います。

ここで活躍するのが「DeMomentSomTres Export」というプラグインです。

WordPress自身にも記事のエクスポートおよびインポートの機能はあるのですが、ちょっと力不足で、ブログ内で使われている画像などは、引っ越し後も旧ブログの画像を参照してしまいます。

そこで活躍するのが「DeMomentSomTres Export」です。

「DeMomentSomTres Export」を使うことで、画像も含めてまるまる新しいブログへ記事をコピーすることができます。

以下でその手順を説明します。

プラグインのインストール

特に他のプラグインのインストールと違うところはありません。

「DeMomentSomTres Export」で検索してインストールし、有効化してください。

有効化の際に「In order to enjoy all our features and functionality, DeMomentSomTres Export needs to connect your user, …」のようなメッセージが表示されますが、この設定は不要なので「Skip」を押してください。

エクスポート実行

  1. 「ツール」⇒「DeMomentSomTres Export」を選択
  2. エクスポート対象を選択(今回は資産運用カテゴリを対象とします)
  3. 「エクスポートファイルをダウンロード」をクリック

以上でエクスポート完了です。簡単!

記事のインポート

今度は引っ越し先のブログ側での作業になります。

  1. 「ツール」⇒「インポート」を選択
  2. WordPressの「今すぐインストール」をクリック
  3. 「インポーター」の実行をクリック
  4. エクスポートで作成したxmlファイルを選択してインポートボタンをクリック
  5. インポート先ユーザを入力して添付ファイルのインポートのチェックを入れて実行をクリック

以上でインポートは完了です。

インポート側で画像最適化のプラグイン「EWWW Image Optimizer」が有効化されているとインポートに失敗してしまいます。一時的に無効化してからインポートし、インポート後に有効化しましょう。

内部リンクの貼り替え

記事の引っ越しは無事に終わりましたが、この段階では引っ越した記事の内部リンク先が旧ブログになっています。

この修正には、プラグイン「Search Regex」を使用します。

「Search Regex」リンク貼り替えのツールというわけではないのですが、ブログの記事内の文字列を一気に置換してくれるため、結果的に内部リンクも切り替わります。

以下の記事でも詳しく紹介しているので参考にしてもらえればと思います。

Search Regexの便利な使い方|ブログの全てを一括置換
WordPress間でブログ記事を移行する方法を書いたのですが、その中で利用した「Search Regex」が、他の用途でもかなり有用でした。 タイトルの変更や文面の変更、リンクの置き換えなどさまざまなところで大活躍しています...

プラグインのインストール

特に他のプラグインのインストールと違うところはありません。

「Search Regex」で検索してインストールし、有効化してください。

貼り替えの実行

  1. 「ツール」⇒「Search Regex」を選択
  2. 「Search Pattern」に変更前のドメインを、「Replace Pattern」に変更後のドメインを入力
  3. 「Replace」をクリック
  4. 文字列の置換結果が表示されるので、間違えていなければ「Replace & Save」をクリック

以上で内部リンクの貼り替えは完了になります。

実際に記事を見て確認しておきましょう。

旧ブログからのリダイレクト設定

ここまでの作業で、いったん新ブログとしてちゃんと記事が整理された状態になりました。

これで終わりでも良いのですが、せっかく旧ブログの方でこれまでアクセスを集めていたのであれば、その評価を新ブログの記事に引き継いであげた方が圧倒的にGoogle検索上有利になります。

また、Googleの評価を抜きにしても、旧ブログを見に来たユーザが引っ越した記事をすぐに見れるようにしてあげた方が良いに決まっています。

そのため、旧ブログの引っ越し元記事は消さずに、そこから新ブログの引っ越し先記事へのリダイレクトをしてあげましょう。

リダイレクト自体は、Cocoonであれば個別の記事でリダイレクト先を指定することで設定できますし、他のテーマでも同じようなことはできるのではないかと思います。

ですが、カテゴリごとの引っ越しとなるとそれなりの記事数になることもあり、個別の記事の編集画面で管理するのはちょっと大変です。

そこで、リダイレクトを一括して管理できるプラグイン「Redirection」を使ってみましょう。

プラグインのインストール

こちらも特に他のプラグインのインストールと違うところはありません。

「Redirection」で検索してインストールし、有効化してください。

リダイレクトの設定

  1. 「ツール」⇒「Redirection」を選択
  2. 旧ブログへのリダイレクト用グループを作成(管理しやすくするためです)

    できあがるとこんな感じになります。
  3. 転送ルールを作成
    ソースURLに旧ブログのURL、ターゲットURLに新ブログのURLを入れて追加ボタンをクリックすればOKです。

    追加が終わるとこんなイメージになります。

リダイレクトの設定は以上になります。

これで、旧ブログの記事を開くと自動的に新ブログへ転送され、Googleの評価もそのまま新ブログの記事へ移転します。

2週間くらい経つと、検索で出てくる記事のアドレスが旧ブログから新ブログへ変わってきます。

概ね1か月程度様子を見て、検索結果が完全に新ブログに変わり、旧ブログへのアクセスがなくなったら引っ越し前の記事は非公開にしてしまっても良いでしょう。

おわりに

必要なプラグインは多いですが、WordPressからWordPressへ記事を引っ越す方法は以上になります。

いろいろ調べながらやったこともあってかなり苦戦しましたが、あらためて整理してみれば簡単な話。

きっと同じように記事の引っ越しを考えている人がいるに違いないと思い、あらためて使用したプラグインなどを洗い出して整理しました。

サーバーを引っ越したい場合や、特定のカテゴリを特化ブログとして独立させたいという場合には役に立つのではないかと思います。

今回は約100記事程度あったブログから、新ブログへ50記事くらいを引っ越しました。

リダイレクトの効果もあってか、引っ越した次の日もPV数の合計は変わらず、時間が経つにつれてむしろ増えてきた気がします。

私自身もそうでしたが、ブログを始めるときは雑記ブログにするか特化ブログにするか、かなり悩みました。

ですが、雑記ブログから始めても簡単に特化ブログへ移行することができ、両方のブログを運営するとしても追加のお金はドメイン代だけで、年間数百円~千円程度です。

ふたつめのWordPressブログ開設方法|追加コストはドメイン代のみ
今回は、エックスサーバーでふたつめのWordPressブログを開設する方法を紹介したいと思います。 単純にもうひとつ契約をするのではなく、同じ契約で借りているサーバ上にもうひとつのWordPressブログを開設するイメージです。 ...

もちろん記事の更新頻度はそれぞれのブログ単位で見れば落ちてしまうでしょうけど、長い間続けていくことを考えれば、むしろそれぞれのブログでやりたいことが明確になっている方が重要です。

また、雑記ブログを運営するにしても、特化ブログへのスピンアウトなんてすぐにできることが分かりました。

初心者の場合、雑記ブログと特化ブログどっちに使用…と長時間悩むよりは、とにかくブログをはじめて記事を書くのが良いと思います。

そのうえで自分の得意分野が見えてきたらスピンアウトさせてあげましょう。

この記事がみなさんの参考になればうれしいです。

コメント

  1. 里中真美 より:

    はじめまして、こんにちは。こちらの「WPからWPへ、記事を引っ越しする方法」を参考にブログの移転ができました。とっても助かりました。ありがとうございました。

    でも何故か記事の表示が、更新日順にならずに直近の5月14日の次が12月4日、12月3日、・・・11月11日、次ページ以降も12月5日~表示の順番がぐちゃぐちゃになっているのです。
    アーカイブの月ごとの日付は1日~昇順になっていて、以前のブログでは降順表示で、ブログも投稿日順になっていたんですが、こんな経験されたことってなかったですか?

    何かエクスポートする時にエラーが出て、再度エクスポートしたら、既にデータありますみたいになって、表示されたんですが・・・

    • suzuka より:

      はじめまして。
      コメントありがとうございます。
      そのような事象は初耳ですねぇ…
      どのようなエラーが出ていたかが分かればヒントになるのかもしれませんが。

      ホームページでも投稿日(更新日ではなく)の降順にしたいということですよね。
      手動で記事をあらためて更新してもだめでしょうか?

  2. 里中真美 より:

    こんばんは。お返事ありがとうございます。

    手動で記事の再更新をやってみようと思い、投稿一覧を見たところ、な、なんと6つあるカテゴリーのうち、3つのカテゴリー内、しかも一部の記事だけが1~7ページに重複して表示されていることに気がつきました。

    前のサイトの記事数と同じ数の記事があり、月別やカテゴリー別では、ちゃんと表示されているので、インポートしたときに何か表示の不具合が起こったのかもしれません。

    エクスポートでエラーが出たというのは記憶違いで、インポートの時にエラーが出て、再度インポートしたら、既にデータありますみたいなのが英語で出てました。

    インポートした記事を削除して、再度インポートにチャレンジしてみようと思います。

    • suzuka より:

      一度全部の記事を消して、まっさらな状態でインポートすると良いかもしれませんね。
      またエラーが出たらその内容を見て考えてみましょう。

  3. 里中真美 より:

    こんにちは。
    投稿記事をすべて削除し、削除記事を一つ一つ再度アップしようと編集を開けてみると、公開日時は問題なかったんですが、全ての記事が 更新日時: -0001年11月30日 @ 00:00 となっていました。

    投稿した際の表示を「更新日順」にしていたので、この設定を「投稿日順」に戻すと、無事アップすることができました。

    何故、全ての記事の更新日時が「-0001年11月30日 @ 00:00」となっていたのかは分かりませんが、まあ取りあえずアップできたのでヤレヤレです。

    suzukaさんにお返事いただいたことで、あきらめずにチャレンジすることができました。本当にありがとうございました。

    これからも日々のことを何やかんや書いていくことを楽しみたいと思います。

    • suzuka より:

      無事表示されたようで良かったです。
      また何かあればコメントでもTwitterでも声をかけてください。

      ブログがんばりましょう!

  4. シュン より:

    はじめまして。気になることがあったのでコメントさせていただきます。
    旧ブログでは引っ越した記事は削除しないでも良いのでしょうか?

    重複コンテンツになると思うのですが、削除するタイミングはこのページのどのあたりになりますか?

    • suzuka より:

      はじめまして。
      旧ブログの記事削除タイミングですが、主要な記事がGoogleで検索した時に新しいブログになったところで良いと思います。
      私の場合はおおむね1か月程度でした。

      また、旧ブログの記事から新ブログの記事へリダイレクトしているのであれば重複コンテンツ(旧ブログのコピー)とは扱われません。
      すべての評価はリダイレクト先である新ブログの記事に対してのみ行われます。