
株価指数CFDについては私もそれなりの額を積み立てていて、以前紹介の記事も書きました。

きちんと仕組みを理解していれば良い商品だと思っていますが、メリットに隠れてなかなか出てこない注意点もいくつかあります。
株価指数CFDのメリットとして一番分かりやすいのは
銘柄によっては配当が大きく複利効果で大きく資産を増やせる
だと思います。
もちろん間違えていませんし、私もその通りだと思っています。
実際、ここまでその通りの実績が出ています。
ですが、ここで注意しないといけないのは、株価指数CFDは2010年から始まった、比較的新しい商品ということです。
言うなれば、リーマンショック以降の上昇基調の中での実績しか見えていません。
もちろんチャイナショックやBrexitなどで大きく株価を下げた局面はありましたが、リーマンショックのように長期に渡る不況ではありませんでした。
基本的には金融緩和で金利が低く抑えられ、株価が上昇していくなかで、今のパフォーマンスを出せているともいえます。
このような状況でなくなった時に、株価指数CFDという商品はどうなるのかを考えてみたいと思います。
金利相当額が増える?
株価指数CFDでは、配当相当額を受け取れる代わりに金利相当額を払わなければなりません。
金利相当額とは、株価指数を構成する株を買うために調達したお金の金利に相当します。
株価指数先物では配当相当額や金利相当額が価格に含まれていますが、株価指数CFDでは個別にやり取りされます。
この金利相当額ですが、日本、欧州については現在は比較的金利が低いため、そこまで高くはありません。
一方、米国はかなり金利が上がってきたため、最近ではかなり金利相当額の負担が大きくなり、配当目当てで買うのは厳しくなっています。
欧州については、欧州中央銀行が2019年の夏までは現在の金利水準にとどめると言っているので、大きく増えることはないと思います。
ですが、株価が上がり、経済が堅調になってくれば、必ず金利は上がります。
一方で、株価が上がり金利が上がっても、配当はそこまでは増えません。
現在のNYダウのように、配当よりも金利が大きくなる可能性もあります。
もちろんその時は株価が上がっているので、キャピタル益が出ているのですが、配当目当てで長期積立をしている場合には注意が必要です。
配当相当額が減る?
景気が悪くなれば、当然企業の業績は下がり、配当も減ると考えられます。
ところが、FTSE100の過去実績で見てみると、チャイナショックやBrexitのあった2016年でも25,000円と安定しています。
リーマンショック時については、英語のサイトですが、こちらで過去の配当実績を確認できます。
FTSE100を構成する企業は、リーマンショック時は減っている企業もあるものの、それなりの配当を実施していることが分かります。
直近で気になるのは2019年3月に予定されているイギリスのEU脱退、いわゆるBrexitですね。
2016年のBrexit発表の際も、配当自体は変わらなかったものの、FTSE100の指数自体はかなり下がりました。(チャイナショックの方が下がっていますが…)
これを見ると、配当重視の長期積立をしている場合であれば、含み損は出るものの、それに耐えられるような証拠金を積んでおく運用していれば大丈夫そうです。
まとめ
2つの観点で、不況時にどうなるかを考えてみましたが、私のように配当目的で長期の積立投資をしている場合、気にすべきは金利の上昇だけですね。
とはいえ、金利相当額が増えて配当相当額を食いつぶしてしまったとしても、その時は株価自体が上昇しているので、思い切って全部売ってしまうという選択肢も取れますので、その時に考えれば良いと思います。
少なくとも、欧州の金利は当分大きく上昇することはないでしょうから、安心して良いと思います。
Brexitで大きく株価が下がるかもしれないので、それに耐えられるようにきちんと証拠金を積んでおきましょう。
私のお勧めですが、3割下落まで耐えられるように、1枚につき20万円以上は積んでおきたいところです。
話は変わりますが、株式指数CFDの積立投資とは別に、少し短期の売買に手を出してみようかと思っています。
以前やったお遊びはとても投資と呼べるようなものではなかったのですが、今度はちょっとまじめに考えてやってみます。

とはいえ、基本的に相場を予測できないので、いろいろ考えるとあんな感じになってしまうんですよね…
運用を開始したら、実績も紹介していきたいと思いますので、こんなやつもいるんだな程度に見てもらえれば幸いです。
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