くりっく株365の上場は2021年3月で廃止となります。
それに伴い2019年5月末を持ってこのシリーズの更新はいったん終了します。
今後はほぼ同じ商品性を持つGMOクリック証券の店頭CFDの積立にシフトし、同様の記事を書く予定です。
最終的に全CFDを決済した結果は以下の記事で紹介しています。


このシリーズでは、資産形成のための手段として非常に強力な、株価指数CFDの積立実績を紹介していきます。
前回の実績紹介はこちら。

今回は2018年12月16日時点の実績です。
投資の方針
株価指数CFDに投資を始めたのは2016年の年明けからです。
まず最初に口座へ100万円を入れ、1枚購入。
そこからは月初に5万円を積み立てつつ、「現金残高 + 配当相当額 - 金利相当額」が15万円以上あれば1枚追加で購入しています。
あくまで「現金残高 + 配当相当額 - 金利相当額」だけに着眼し、評価損益については無視しています。
評価損状態の時はちょっと怖いですが、もともと15万円につき1枚の購入にしているのは、その評価損状態に耐えるためでもあるので、気にしません。
このペースで買っていくと、FTSEが7000付近の場合でレバレッジが4.5倍前後に落ち着きます。
つまり、FTSE100が2割程度下落するとロスカットの危険性があります。
これまで20万円につき1枚をすすめていましたが、私の場合は2割近く落ちそうになったら証拠金を積み増す余裕があったので15万円に1枚のペースでやっています。
そういうのを気にしながら投資するのが面倒な場合はやはり20万円に1枚のペースが良いと思います。
証拠金状況のような証券会社の取引画面で出てくるレバレッジは評価損益を加味したレバレッジで、ここで説明している評価損益を加味しない設計上のレバレッジとは数字が異なります。
評価損益を気にせず、常に設計通りの積立を行うことで価格変動のリスクを軽減することができます。
FTSE100の価格推移
以下のグラフのとおりです。
直近分はこちら。
価格推移については大きな変化はありませんでした。
レンジ相場を維持しながら、全体としては若干下降傾向にあります。
レンジ相場が長いと、元本を安定させたまま配当を手にすることができるので、配当目的の積立投資には最適です。
また、前回も少しふれましたが、レンジ相場を利用した売買益目的の取引をはじめています。
後日紹介すると言っていまだに紹介できていないのですが、今週中には記事にしたいと思います。
最近始めた人には、ちょっと相場が下がり気味で不安になるかもしれませんが、上記のグラフを見てもらえれば分かる通り、下がって上がって下がって上がってで、同じところをうろうろしていることがほとんどです。
下がってきたらその時買ったCFDが将来一番価値が出るものになりますので、長い目線で見て、焦らず積み立てていきましょう。
保持枚数と配当相当額の推移
以下のグラフのとおりです。
直近分の推移はこちら。
12月は、余裕金(積立金額+配当相当額-金利相当額-保持枚数×15万円)が15万円に達していないので、12月の追加購入はありません。
ちょっと価格が下がり気味なので本当は買っておきたいところなんですけどね。
それをやりだしてしまうとだんだんと評価損益が気になってきそうなのであくまで頭をからっぽにして設計通りの積立で運用していきます。
現金残高と受入証拠金
以下のグラフのとおりです。
直近分の推移はこちら。
現金残高はこれまで入金した金額そのもので、私の場合は最初に入れた100万円と、月に5万ずつ積み立てた金額の合計です。
前回に引き続き、2018年11月30日~12月16日も、配当があまりありません。
そのため、FTSEの価格変動に比例して受入証拠金が変動しています。
また、FTSE100のグラフと比較すると分かるのですが、FTSE100自体は6月以降、レンジ相場を繰り返しつつ若干下落しているのですが、受入証拠金はそれと似た動きをしつつも、結果としてはほぼ同水準となっています。
これは配当がしっかり受け取れている証拠ですね。
もちろんFTSE100の下落が大きくなれば受入証拠金も下がってしまいますが、その時は投資の設計と、ポートフォリオの安定性が重要になります。
時間をかけて積み立ててきたポートフォリオであれば、当初の設計以上の大きな下落でもロスカットの心配はなくなってきます。
私の場合も、設計としてはレバレッジが4.5倍の想定でしたが、時間をかけて積み立ててきたことで、結果として現在は評価損益を加味したレバレッジは3.5倍となっています。
価格が下がってくると焦ってくる人もいると思いますが、上記のグラフを見てもらえれば分かる通り、下がって上がって下がって上がってで、同じところをうろうろしていることがほとんどです。
長期の積立投資ですし、下がってきたらその時買ったCFDが将来一番価値が出るものになりますので、長い目線で見て、焦らず積み立てていきましょう。
なお、どうしても心配な人はロスカットまでの距離を測って、危なければ積立は行いつつ買い増しのペースを落とす、証拠金を積み増す等の対策を検討すると良いです。

投資開始時にきちんと設計していればそれこそリーマンショックを超える下落が起きない限り気にする必要はありませんので、やはりこれから投資を始める人は設計をしっかりしていきましょう。

受入証拠金は「現金残高 + 評価損益 + 配当相当額 - 金利相当額」で、ポジションをすべて清算した場合に手元に残るお金です。
グラフを見ると、開始早々評価損状態になっていますが、徐々に改善し、今では通算で投資した約250万円が、500万円程度の価値になっていることが分かります。
配当相当額のグラフのとおり、累積の配当相当額が100万円程度なので、増加した250万円のうち4割が配当金となっています。
残りの150万円はFTSE100が上昇したことによるキャピタル益ですが、こちらは場合によってはマイナスになることもあるのであまり気にしません。
大事なのは配当で100万円まで積み重なってきたということです。
期間別の配当相当額と金利相当額
配当相当額と金利相当額の年間累計額は以下の表の通りになります。
配当相当額 | 金利相当額 | 収支 | |
2016年 | 155,490 | -54 | 155,436 |
2017年 | 396,209 | -4,420 | 391,789 |
2018年(1月末まで) | 6,256 | -4,794 | 1,462 |
2018年(2月末まで) | 103,762 | -11,220 | 92,542 |
2018年(3月末まで) | 142,427 | -21,138 | 121,289 |
2018年(4月末まで) | 197,204 | -30,201 | 167,003 |
2018年(5月末まで) | 279,047 | -55,381 | 223,683 |
2018年(6月末まで) | 329,422 | -71,824 | 257,598 |
2018年(7月末まで) | 337,528 | -84,697 | 252,831 |
2018年(8月末まで) | 476,040 | -105,553 | 370,487 |
2018年(9月末まで) | 499,661 | -119,192 | 380,469 |
2018年(10月末まで) | 544,695 | -138,581 | 406,114 |
2018年(11月末まで) | 623,127 | -159,821 | 463,306 |
2018年(12月14日まで) | 626,895 | -171,221 | 455,674 |
11月末~12月14日の実績 | 3,768 | -11,400 | -7,632 |
前回に引き続き、この2週間もあまり配当がない期間だったので、金利分の方が大きく、収益がマイナスになっています
配当は固まった時期にまとめて、金利は毎日コンスタントに積みあがっていくため、開始するタイミングによってはしばらく金利だけ払って損をしているような気がするかもしれませんが、最終的には同じことです。
また、配当がある直前に買うと得な気がするかもしれませんが、基本的に配当の後は配当落ちと言って株価が下がる傾向にあるので逆に安く買えます。
結局は長期的な積立という視点で見ればどちらも変わらないので、ストレスのないように何も考えずに積立を始めるのがおすすめです。
また、期間ごとの前年比は以下の通りです。
期間 | 当年 | 前年 | ||||
配当 | 金利 | 収支 | 配当 | 金利 | 収支 | |
2016年 | 155,490 | -54 | 155,436 | |||
2017年 | 396,209 | -4,420 | 391,789 | 155,490 | -54 | 155,436 |
2018年1月 | 6,256 | -4,794 | 1,462 | 3,377 | 0 | 3,377 |
2018年2月 | 97,506 | -6,426 | 91,080 | 60,654 | 0 | 60,654 |
2018年3月 | 38,665 | -9,918 | 28,747 | 26,484 | 0 | 26,484 |
2018年4月 | 54,777 | -9,063 | 45,714 | 26,256 | 0 | 26,256 |
2018年5月 | 81,860 | -25,180 | 56,680 | 56,563 | 0 | 56,563 |
2018年6月 | 50,358 | -16,443 | 33,915 | 25,760 | 0 | 25,760 |
2018年7月 | 8,106 | -12,873 | -4,767 | 5,040 | 0 | 5,040 |
2018年8月 | 138,512 | -20,856 | 117,656 | 92,745 | 0 | 92,745 |
2018年9月 | 23,621 | -13,639 | 9,982 | 12,752 | 0 | 12,752 |
2018年10月 | 45,034 | -19,389 | 25,645 | 21,760 | 0 | 21,760 |
2018年11月 | 78,432 | -21,240 | 57,192 | 52,544 | 0 | 52,544 |
2018年12月(~14日) | 3,768 | -11,400 | -7,642 | 1,989 | 0 | 1,989 |
こうやって見ると、真っ先に目がつくのが金利相当額の大きさですね…
これのおかげで、今年の収益が抑えられ、去年とトントンになっています。
これまで美味しい思いをできていたともいえますが、来年からはまた積み立てた分配当も伸びるので良しとします。
12月に入ってからも、Brexitの離脱交渉やアメリカと中国の情勢等で価格自体は大きな変動が多かったですが、結局レンジ相場を維持しています。
配当については去年より若干多かったですが、もともと少ない時期なので金利相当額による支払が大きく、11月30日~12月16日の収支はマイナスとなっています。
動きがなくて面白くないかもしれませんが、レンジ相場で動かないということは、その分リスクが大きく変動することなく配当を受け取ることができるということなので、歓迎すべき状況です。
2017年は保持枚数が増えたことと、配当そのものが増えたこととが重なり、一気に配当相当額が増えました。
2018年は、8月現在での配当相当額は2017年と変わらないペースですが、保持枚数が増えているので、8月時点で既に2017年の配当相当額を上回っています。一方でシャレにならないのが金利相当額です。8月にして既に10万円以上のマイナスに。
2017年12月からFTSE100はユーロの金利が適用されるようになったため、負担が一気に増えました。
計算してみたところ、2018年の収支は金利相当額のせいで去年と同じくらいに落ち着きそうです。
今年は金利のせいで収支はあまり変わらなさそうですが、金利は来年も同程度と踏んでいますので、積み増す分、来年の収支は今年の収支よりはかなり伸びると思います。
おわりに
このシリーズでは、随時データを更新して、積立運用の実績を紹介していきます。
銀行の口座にお金を眠らせておくより、月々少しずつでも、積立をしていった方が良いと私は思っていますが、まずはこの記事をみなさんの判断の材料にしてもらえればと思います。
もちろん株価指数CFDにはレバレッジによるリスクがあります。
ですが、株価指数はどんなにひどくても一気に3割以上下落することはこれまでなかったという前提に立って、効率の良い運用ができる魅力的な商品だと思います。
取引をはじめるのも簡単で、最近ではいろいろな証券会社で扱われていますが、私は岡三オンライン証券を利用しています。
手数料が安いのはもちろんのこと、Web、PC、スマホそれぞれでしっかりとした取引ツールが用意されており、非常に使いやすいです。
積立の仕方については、
- 最初の投資額が100万円じゃない場合は?0円の場合は?
- 月々の積立が3万円の場合は?1万円の場合は?
- 15万円じゃなくて20万円につき1枚買う場合は?
など、予算に応じていろいろなパターンが考えられますが、このような情報についてもシミュレーション結果等を紹介していきますので、参考にしてください。



この手の記事はたくさん溢れていて、二番煎じどころではないのですが、いろいろな人の事例を見て、なるべくたくさんの情報を集めることも大事だと思います。
私が自分の実績をこのような記事にまとめようと思ったのも、よく読んでいるブログの中に、自分の投資実績を公開している人がいて、とても勉強になったからです。
この記事をそのような情報源のひとつにしてもらえれば幸いです。
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