くりっく株365の上場は2021年3月で廃止となります。
それに伴い2019年5月末を持ってこのシリーズの更新はいったん終了します。
今後はほぼ同じ商品性を持つGMOクリック証券の店頭CFDの積立にシフトし、同様の記事を書く予定です。
最終的に全CFDを決済した結果は以下の記事で紹介しています。


このシリーズでは、資産形成のための手段として非常に強力な、株価指数CFDの積立実績を紹介していきます。
前回の実績紹介はこちら。

今回は2019年1月3日時点の実績です。
投資の方針
株価指数CFDに投資を始めたのは2016年の年明けからです。
まず最初に口座へ100万円を入れ、1枚購入。
そこからは月初に5万円を積み立てつつ、「現金残高 + 配当相当額 - 金利相当額」が15万円以上あれば1枚追加で購入しています。
あくまで「現金残高 + 配当相当額 - 金利相当額」だけに着眼し、評価損益については無視しています。
評価損状態の時はちょっと怖いですが、もともと15万円につき1枚の購入にしているのは、その評価損状態に耐えるためでもあるので、気にしません。
このペースで買っていくと、FTSEが7000付近の場合でレバレッジが4.5倍前後に落ち着きます。
つまり、FTSE100が2割程度下落するとロスカットの危険性があります。
これまで20万円につき1枚をすすめていましたが、私の場合は2割近く落ちそうになったら証拠金を積み増す余裕があったので15万円に1枚のペースでやっています。
そういうのを気にしながら投資するのが面倒な場合はやはり20万円に1枚のペースが良いと思います。
証拠金状況のような証券会社の取引画面で出てくるレバレッジは評価損益を加味したレバレッジで、ここで説明している評価損益を加味しない設計上のレバレッジとは数字が異なります。
評価損益を気にせず、常に設計通りの積立を行うことで価格変動のリスクを軽減することができます。
FTSE100の価格推移
以下のグラフのとおりです。
直近分はこちら。
年末に大きく価格を落とした後は大きな動きがありません。
別の記事でも書いていますが、現物の価格とCFDの価格差がこのタイミングで修正されているようにも見え、現物が反発してもCFDの価格はそこまで上がらないのではないかと思っています。

最近始めた人には、ちょっと相場が下がり気味で不安になるかもしれませんが、きちんとリスクを抑えた設計にしているのであればまだまだ余裕で耐えられるので焦る必要はありません。
むしろ、価格が下がってきたらその時買ったCFDが将来一番価値が出るものになりますので、長い目線で見て、焦らず積み立てていきましょう。
保持枚数と配当相当額の推移
以下のグラフのとおりです。
直近分の推移はこちら。
わずかに配当がありましたが、大したことはありません。
2月まではこの状態が続きます。
1月に入ったところで1枚購入しています。価格も下がっており、いいタイミングで買えました。
現金残高と受入証拠金
以下のグラフのとおりです。
直近分の推移はこちら。
現金残高はこれまで入金した金額そのもので、私の場合は最初に入れた100万円と、月に5万ずつ積み立てた金額の合計です。
年末の価格下落後からはあまり価格が動いていないので、特筆すべきことはありません。
時間をかけて積み立ててきたポートフォリオであれば、高値掴みを避けつつ、徐々に評価益も膨らんでいると思うので、当初の設計以上の大きな下落でもロスカットの可能性は低くなります。
私の場合も、設計としてはレバレッジが4.5倍の想定でしたが、時間をかけて積み立ててきたことで、結果として現在は評価損益を加味したレバレッジは3.5倍となっていました。
年末の下落を受けて、ようやく当初の設計通りの4.5倍に戻ったといったところです。
価格が下がってくると焦ってくる人もいると思いますが、上記のグラフを見てもらえれば分かる通り、下がって上がって下がって上がってで、同じところをうろうろしていることがほとんどです。
長期の積立投資ですし、下がってきたらその時買ったCFDが将来一番価値が出るものになりますので、長い目線で見て、焦らず積み立てていきましょう。
なお、どうしても心配な人はロスカットまでの距離を測って、危なければ積立は行いつつ買い増しのペースを落とす、証拠金を積み増す等の対策を検討すると良いです。

投資開始時にきちんと設計していればそれこそリーマンショックを超える下落が起きない限り気にする必要はありませんので、やはりこれから投資を始める人は設計をしっかりしていきましょう。

受入証拠金は「現金残高 + 評価損益 + 配当相当額 - 金利相当額」で、ポジションをすべて清算した場合に手元に残るお金です。
グラフを見ると、開始早々評価損状態になっていますが、徐々に改善し、今では通算で投資した約250万円が、500万円程度の価値になっていることが分かります。
配当相当額のグラフのとおり、累積の配当相当額が100万円程度なので、増加した250万円のうち4割が配当金となっています。
残りの150万円はFTSE100が上昇したことによるキャピタル益ですが、こちらは場合によってはマイナスになることもあるのであまり気にしません。
大事なのは配当で100万円まで積み重なってきたということです。
期間別の配当相当額と金利相当額
配当相当額と金利相当額の年間累計額は以下の表の通りになります。
配当相当額 | 金利相当額 | 収支 | |
2016年 | 155,490 | -54 | 155,436 |
2017年 | 396,209 | -4,420 | 391,789 |
2018年(1月末まで) | 6,256 | -4,794 | 1,462 |
2018年(2月末まで) | 103,762 | -11,220 | 92,542 |
2018年(3月末まで) | 142,427 | -21,138 | 121,289 |
2018年(4月末まで) | 197,204 | -30,201 | 167,003 |
2018年(5月末まで) | 279,047 | -55,381 | 223,683 |
2018年(6月末まで) | 329,422 | -71,824 | 257,598 |
2018年(7月末まで) | 337,528 | -84,697 | 252,831 |
2018年(8月末まで) | 476,040 | -105,553 | 370,487 |
2018年(9月末まで) | 499,661 | -119,192 | 380,469 |
2018年(10月末まで) | 544,695 | -138,581 | 406,114 |
2018年(11月末まで) | 623,127 | -159,821 | 463,306 |
2018年(12月末まで) | 642,711 | -187,829 | 454,882 |
2019年(1月3日まで) | 1,950 | -675 | 1,275 |
また、期間ごとの前年比は以下の通りです。
期間 | 当年 | 前年 | ||
配当 | 金利 | 配当 | 金利 | |
2016年 | 155,490 | -54 | ||
2017年 | 396,209 | -4,420 | 155,490 | -54 |
2018年1月 | 6,256 | -4,794 | 3,377 | 0 |
2018年2月 | 97,506 | -6,426 | 60,654 | 0 |
2018年3月 | 38,665 | -9,918 | 26,484 | 0 |
2018年4月 | 54,777 | -9,063 | 26,256 | 0 |
2018年5月 | 81,860 | -25,180 | 56,563 | 0 |
2018年6月 | 50,358 | -16,443 | 25,760 | 0 |
2018年7月 | 8,106 | -12,873 | 5,040 | 0 |
2018年8月 | 138,512 | -20,856 | 92,745 | 0 |
2018年9月 | 23,621 | -13,639 | 12,752 | 0 |
2018年10月 | 45,034 | -19,389 | 21,760 | 0 |
2018年11月 | 78,432 | -21,240 | 52,544 | 0 |
2018年12月 | 19,548 | -28,008 | 12,274 | -4,420 |
2019年1月(3日まで) | 1,950 | -675 | 1,105 | -969 |
こうやって見ると、真っ先に目がつくのが金利相当額の大きさですね…
これのおかげで、今年の収益が抑えられ、去年とトントンになっています。
これまで美味しい思いをできていたともいえますが、来年からはまた積み立てた分配当も伸びるので良しとします。
金額は少ないですが、2019年初の配当がありました。
年末の価格下落で評価益自体は縮んでいますが、枚数が増えたこともあり、去年と比較しても倍近くの配当を受け取れています。
3月以降の配当が多い時期が楽しみです。
今後についてですが、Brexitの離脱交渉が合意できるか、米国の利上げ後の引き締め具合、米中の情勢等で、どう動くかの予想は難しいです。
今回の下落を受けて、再度ロスカットまでの距離を再点検し、自分の設計したリスク許容度を超えた下落になっていないかチェックしておきましょう。
2017年は保持枚数が増えたことと、配当そのものが増えたこととが重なり、一気に配当相当額が増えました。
2018年は、8月現在での配当相当額は2017年と変わらないペースですが、保持枚数が増えているので、8月時点で既に2017年の配当相当額を上回っています。一方でシャレにならないのが金利相当額です。8月にして既に10万円以上のマイナスに。
2017年12月からFTSE100はユーロの金利が適用されるようになったため、負担が一気に増えました。
計算してみたところ、2018年の収支は金利相当額のせいで去年と同じくらいに落ち着きそうです。
今年は金利のせいで収支はあまり変わらなさそうですが、金利は来年も同程度と踏んでいますので、積み増す分、来年の収支は今年の収支よりはかなり伸びると思います。
おわりに
このシリーズでは、随時データを更新して、積立運用の実績を紹介していきます。
銀行の口座にお金を眠らせておくより、月々少しずつでも、積立をしていった方が良いと私は思っていますが、まずはこの記事をみなさんの判断の材料にしてもらえればと思います。
もちろん株価指数CFDにはレバレッジによるリスクがあります。
ですが、株価指数はどんなにひどくても一気に3割以上下落することはこれまでなかったという前提に立って、効率の良い運用ができる魅力的な商品だと思います。
取引をはじめるのも簡単で、最近ではいろいろな証券会社で扱われていますが、私は岡三オンライン証券を利用しています。
手数料が安いのはもちろんのこと、Web、PC、スマホそれぞれでしっかりとした取引ツールが用意されており、非常に使いやすいです。
積立の仕方については、
- 最初の投資額が100万円じゃない場合は?0円の場合は?
- 月々の積立が3万円の場合は?1万円の場合は?
- 15万円じゃなくて20万円につき1枚買う場合は?
など、予算に応じていろいろなパターンが考えられますが、このような情報についてもシミュレーション結果等を紹介していきますので、参考にしてください。



この手の記事はたくさん溢れていて、二番煎じどころではないのですが、いろいろな人の事例を見て、なるべくたくさんの情報を集めることも大事だと思います。
私が自分の実績をこのような記事にまとめようと思ったのも、よく読んでいるブログの中に、自分の投資実績を公開している人がいて、とても勉強になったからです。
この記事をそのような情報源のひとつにしてもらえれば幸いです。
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