2019年1月からサービスの始まったクラウドポートのFundsというサービス。
ソーシャルレンディングの延長線上にあるようなイメージで使い始めてみましたが、従来のソーシャルレンディングよりはかなり透明性があがり、面白いサービスとなっています。
個別の案件自体はそこまで期間の長いものではなく1年~3年となっています。
それがメリットとみるかデメリットとみるかは人それぞれですが、本ブログでもおすすめしている積立投資までの余剰金運用先としては、この短期の貸付ファンドが非常に適しています。
特徴
Fundsはお金を集めたい事業主と、投資をしたい個人を結ぶ貸付ファンドのオンラインマーケットサービスになります。
似たようなサービスにソーシャルレンディングと呼ばれるものがありますが、そちらは案件の詳細が非公開であったりと、高リスク高リターンであったのに対し、Fundsの案件は中リスク中リターンと言えます。
Fundsでは案件の詳細が確認できるほか、Funds側による案件の審査もソーシャルレンディングより厳しく、リスクの高い案件は排除されています。
案件の貸付先、保証状況、事業計画などを見ることができ、ソーシャルレンディングのような案件のブラックボックス化もありません。
また、貸付期間も1年~3年と短期間で、これによってもリスクが低く抑えられていると言えます。
案件の種類は不動産やリースなど多種に及ぶため、複数業種に投資することによってもリスクを抑えることが可能です。
メリット
貸付期間が短い
貸付期間が1年~3年と比較的短いため、「ずっと投資にまわせる訳じゃないけど当面は使わないお金」の投資先に最適です。
利回りが高い
利回りも1.5%~6%と、それなりに高めです。
期間中であれば配当金を再投資することも可能なので複利効果も見込めます。
運用期間と利回りが予定されている
また運用期間と利回りが決まっているため、投資計画を立てることも容易です。
あくまで貸付であり、市場価格によって変動するものではないので、相場に振り回されることもありません。
株式や債券、投信の場合は1年間投資すると決めても1年後に下落して損が出る可能性も高いです。
そのため、このブログでもそのような商品では積立投資を推奨していますが、貸付ファンドは価格変動による市場リスクがないため、期間を決めた投資に最適となっています。
また、期間が短いからこそある程度信用リスクのある案件に貸し付けることも可能なのです。
デメリット
信用リスクが高い
延滞や貸し倒れが発生した場合、そこで発生した損失(取り戻せなかった貸金)は出資比率に応じて分担することになります。
貸したお金が返ってこないだけなので追加でお金を払うことにはなりませんが、元本割れを起こすことになります。
早期償還の可能性がある
基本的に貸付期間は予定されていますが、場合によってはそれより早く償還される可能性があります。(住宅ローンを繰り上げ返済するイメージ)
その場合、予定より早く貸付が終了することになるため、それだけ受け取れる分配金も少なくなってしまいます。
途中解約できない
運用期間が決まっていることの裏返しでもありますが、貸し付けたお金を途中で返金してもらうことはできません。
そのため、急にお金が必要になったときでも取り崩す必要のないくらいの余剰金で投資する必要があります。
案件が少ない
登録後に案件を探すと分かるのですが、数が少なく、あっという間に空き枠がなくなってしまいます。(売り切れる)
それだけ良質で魅力的な案件を厳選しているということの裏返しではあるのですが、計画的に案件を選んで投資するにはちょっとバリエーションが少なすぎます。
はじまってそんなに経っていないサービスなので仕方ないところではありますが…
これからに期待したいです。
用途
途中でも書きましたが、貸付ファンドは価格変動による市場リスクがないため、期間を決めた投資に最適です。
そのため柔軟に投資したいだけ投資をすることが可能です。
一方で、このブログでもおすすめしているインデックス商品への積立投資は、一定額を定期的に積み立てる手法なので、まとまったお金があってもすぐに投資にまわすことはできません。(高値掴みになりかねないため)
そこで、貸付ファンドの出番になります。
1年後2年後にインデックス商品に積み立てる予定のお金を、銀行に眠らせておくのではなく、貸付ファンドで運用するというやり方が、一番理にかなっています。
以前はここでソーシャルレンディングという選択肢もあったのですが、貸付ファンドの方がリスクとリターン、投資の面白さを考えるとより適していると言えます。
おわりに
貸付ファンドと言われてもあまりピンと来ないかもしれませんが、個人投資家向けの社債のようなものだと思ってもらえれば良いと思います。
まだ案件が少ないのが難点ですが、これまでの投資とは違った商品に投資でき、リスクの分散にもつながります。
手数料はかからないので、興味のある方は良い案件を見逃さないよう、とりあえず口座開設は済ませておきましょう。
Fundsの商品の投資実績についても記事にしようかと思ったのですが、基本的に投資した後は配当をもらうだけで大して記事にするほどの内容でもないので、どうしようか迷っています。
投資対象の案件の見方等については、後日記事にしようと思いますので、参考にしてもらえればと思います。
コメント