課税を先送りして最大限の複利効果を!GMOクリック証券の株価指数CFD

株価指数CFD

くりっく株365の上場廃止に伴い、多くの人からその代替として選ばれているGMOクリック証券の店頭CFDですが、やはりくりっく株365との違いはあります。

以下の記事で違いについて説明していますが、今回は配当の再投資にフォーカスをあてて、詳しく説明したいと思います。

為替リスクを味方に!GMOクリック証券で株価指数CFD積立
株価指数CFD関連記事のもくじはこちら。2021年3月でくりっく株365が上場廃止となることが決まりました。その引っ越し先としてGMOクリック証券の店頭CFDを選択する人は多いと思います。基本的な特徴はくりっく株365と同様です...

結論から言うと、くりっく株365と比べるとひと手間増えますが、レバレッジに応じて約5~10年間は課税されずに配当を再投資することが可能です。

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任意証拠金とロスカットレート

まずは任意証拠金とロスカットレートの仕組みについて理解する必要があります。

これは株価指数CFDの約定毎に任意で追加できる証拠金で、増やせば増やすほどロスカットレートを下げることができます。

計算式は以下の通りです。

変更後ロスカットレート=現在のロスカットレート − 新たに割り当てる任意証拠金額÷建玉数÷売買単位÷コンバージョンレート

現在のロスカットレートは7,125である場合、そこに追加で20,000円の任意証拠金を割り当てるとします。

その時のコンバージョンレート(GBP/JPYの為替レート)が140だったとすると、建玉数は約定したCFDの枚数なので1枚、売買単位は0.1となるので、

変更後のロスカットレート=7,125 - 2,0000÷1÷0.1÷140=7,125 - 1429=5,696

となり、CFD価格が5,696を下回るまではロスカットされないことになります。

この任意証拠金はいつでも自由に増減させることができ、上記の例で任意証拠金を20,000円減らせば、ロスカットレートは元の7,125に戻ります。

ロスカットレートと配当(価格調整額)

上述のロスカットレートですが、計算される際に配当(価格調整額)も考慮されています。

つまり、任意証拠金の額が同じであれば、配当が積み上がれば積み上がるほど、ロスカットレートは下がっていきます。

ロスカットレートへの配当の考慮方法(計算式)については、サポートに問い合わせたところ非公開とのことだったのですが、ちょうど先日配当を受け取るタイミングがあったので実際の数字を見てみました。

約定価格GBP/JPY必要証拠金任意証拠金配当ロスカットレート
配当前7,421.2136.6010,06627,84305,000
配当後7,421.2136.1410,06627,8439784,937

見ての通り、ロスカットレートが63下がっています。

これを任意証拠金に換算すると、
63×136.14×0.1≒858
相当になります。

配当の978円より10%程度少ないですね。

いくつかの約定に対して計算してみましたが±10%くらいの範囲でずれていました。

何かしらの調整が入っているのか、為替の扱いが違うのか、私の計算が何か間違えているのか…

若干もやもやは残りますが、いずれにせよ配当と同じだけの任意証拠金を減らしてもリスク(ロスカットまでの距離)は変わらないことが分かりました。

もちろん、ここで任意証拠金を減らしたからといって、受け取れる配当に変わりはありません。

配当の再投資

前段の説明で、配当を決済することなく再投資にまわせることはわかっていただけたと思います。

一方、鋭い人は気づいているかもしれませんが、実は限界があります。

配当が積み上がり続け、最終的に任意証拠金が不要になってしまうと、当たり前ですが任意証拠金は0なのでそれ以上減らして再投資に回すことはできなくなってしまいます。

証拠金30,000円につき1枚買っていた場合、任意証拠金は20,000円なので、年間の配当が4,000円とすると、概ね5年くらいで再投資に回すことはできなくなると考えてよいでしょう。

ここで選択肢は2つあります。

ロール(一度決済して再購入)する

決済することで配当は再投資が可能になります。

再購入する際は、ロスカットまでの距離(約定価格-ロスカットレート)が売却前と同じになるように任意証拠金を積めば、ロール前後でリスクは変わりません。

言い換えれば、ロール前後でロスカットレートが変わらないようにするということです。

最初にCFDを購入した時からロール時まで、配当に応じて任意証拠金を減らして常にロスカットレートを同じにしている前提です。
具体的には以下のようにロールします。

ロール前は任意証拠金がすべて5年間の配当で置き換わっています。

これを売却して出てきた実現損益と配当をそのまま証拠金に乗せるイメージですね。

注意点ですが、ロール時に実現した損益には税金がかかります。

上記の例だと時価評価総額である23,000円に対して課税されます。

参考

200,000円を超えなければ大丈夫ですが、積み立てているうちに恐らく超えることになるでしょう。概ね2割程度が税金でもっていかれます。

そのため、5年くらい経過して任意証拠金が不要になった時点でロールしてもよいのですが、その後相場が下落して、評価損が出ているときにロールするのもひとつの有効な手となります。

考え方は一緒ですが、参考までに評価益が出ている状態でロールしたパターンも紹介します。

こちらの場合は時価評価総額である37,000円に対して課税されます。

そのまま持っておく

そのまま持っておくことで、そのCFDに関してはそれ以降の配当を再投資することはできなくなりますが、その分ロスカットからはどんどん遠ざかっていき、安全なポートフォリオになっていきます。

複利効果が弱まるというだけで、配当は毎年積み上がるので、ある程度の利益が出たら安全にいきたいという人にはこちらがおすすめです。

おわりに

課税を先送りしながら配当を再投資して複利効果を最大化するというくりっく株365最大のメリット、これがGMOクリック証券のCFDでも享受できることが分かっていただけたと思います。

5年間という制約はありますが、くりっく株は1年で強制決済となる訳ですし、それに比べればはるかに有利な条件だと思います。

5年経ってからすぐに決済しなくても、相場が下落して評価損が出てきたときに決済すれば節税できますし、ただ持っているだけでも配当は増え続け、リスクの低いポートフォリオになっていきます。(投資効率は落ちますが)

また、今回取り上げた5年という数字は、
任意証拠金を20,000円積んで2割下落まで耐える
という前提に立ったものです。

これは若干リスクが高く、いざという時は追加で証拠金を積む前提であるため、基本的には
任意証拠金を30,000円積んで3割下落まで耐える
以上の設計をおすすめしています。

任意証拠金を40,000円積んでおけばリーマンショックがもう1度来てもロスカットされない計算になります。

そして、この場合10年程度ロールする必要がありません。

リスクの取り方次第ですが、これだけの期間課税を受けずに再投資できるというのは非常に有利な条件です。

GMOクリック証券のCFDは少額(リスクを抑えても3万円程度)から始められますので、興味を持たれた方はまず口座を開設してみましょう。

他の商品と同様、口座開設は無料です。

GMOクリック証券CFD

くりっく株365は仕組みが単純で分かりやすかったのですが、GMOクリック証券の方はちょっと複雑で、サポートに何度も問い合わせをしたり、実際にいろいろと計算して確認を取りながら記事を書いていました。

読んでみて気になるところがあれば、コメントからでもお問い合わせからでもご連絡いただければと思います。

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