GMOクリック証券CFDの注意点|買付余力のマイナスに注意!

株価指数CFD

資産形成のための強力な手段としてこのブログでもおすすめしている株価指数CFDですが、メジャーな購入方法は

  • くりっく株365
  • GMOクリック証券

のどちらかになります。

私もそうですが、くりっく株365で投資していたけど、仕様が変更になったことでGMOクリック証券に乗り換えたという人が多いのではないでしょうか。

そのため、コロナショックがGMOクリック証券のCFD投資の中で初めて経験する大暴落という人も多いのではないかと思います。(私もです)

もともと大暴落時にどうなるかを想定して設計し、リスク管理を行ってきたつもりでしたが、実際に大暴落を経験することで、見落としていた注意点も見えてきました。

そこで今回は、あまり語られてこなかった(気づいていなかった)GMOクリック証券のCFDの注意点について紹介したいと思います。

スポンサーリンク

GMOクリック証券CFDの注意点

結論から言うと、GMOクリック証券のCFDはものすごい保守的です。

評価損状態の時はちゃんと現金に余裕がないと追加投資できませんし、あまりに市場が荒れているときは新規の取引自体ができません。(既存取引の決済は可能)

価格が下落してくるとその安全志向さが良く見えてきます。

同じ金額でも高い時は少しだけ、安い時はたくさん買えるというのが積立投資の強みですが、これをGMOクリック証券のCFDで実現するには余裕を持った現金確保が必要です。

そのため常にレバレッジのかかった状態で資金効率良く積み立てるということが難しいです。

それでは詳しく見ていきましょう。

下落時に資金効率が悪化する

これは買付余力に評価損が反映されるために発生するものです。

そのため、暴落時に追加投資するためにはより多くの現金が必要になります。

具体的な例でみてみましょう。

以下の表は①~③の前提で投資した場合の評価損益と買付余力の推移になります。

  1. 毎月4万円積み立てる
  2. 4万円につき1枚を購入
  3. 為替(GBP/JPY)は140で固定
積立金額時価所持枚数平均
購入価格
差入
証拠金
評価損益買付余力
1月40,0007,00017,00040,00000
2月80,0007,10027,05080,0001,4000
3月120,0007,20037,100120,0004,2000
4月160,0007,30047,150160,0008,4000
5月200,0007,40057,200200,00014,0000
6月240,0006,60057,200200,000-42,000-2,000
6月'282,0006,60067,100240,000-42,0000

①と②の前提があるので、毎月4万円積み立てて4万円で1枚買って買付余力は0になるのですが、6月は買付余力に評価損も加わるため下落時は0になりません。

そう、買付余力に反映されるのは評価損益ではなく評価損なのです。

くりっく株365は評価損益が反映されないので、同じだと勘違いしている人も多かったのではないでしょうか。

私はずっと評価益状態だったので、そもそも評価損益は反映されないものと勘違いしていました。

ですがコロナショックで評価損状態になってはじめて「あれ、買付余力が足りない…」となった訳です。

サンプルの場合ですと、6月のように一気に下落すると評価損が増え、4万円積み立てたのに買付余力はマイナスとなって新しい取引ができなくなります。

本当はこのタイミングで安く買えるはずなのに…

結局ここで買うためには「6月'」のように評価損分を打ち消すだけの現金を入金しなければなりません。

ここで入金したお金自体は相場が回復すれば取り出せるのですが、まさに積立に絶好のタイミングである下落局面でより多くの現金が必要になります。

そのため、GMOクリック証券の株価指数CFDは、レバレッジをかけられるので資金効率が良いと言われていますが、相場の下落局面では資金効率が悪化していきます。

「6月'」の時点でレバレッジは
1.8倍 = 取引金額÷現金残高 = (7,200×140×5×0.1)÷282,000
となっています。

これが仮に6,600ではなく5,000まで下落すると1.28倍、3,000まで下落すると0.94倍になります。

え、レバレッジ1倍以下ってどういうこと?

私も計算してみて「んんん?」となりましたが、これは証拠金を積み立てているにも関わらず評価損益分も補填しているためです。

本来証拠金は評価損を吸収するためのクッションなのですが、GMOクリック証券の場合、追加で投資する時にはさらに現金での吸収も要求してきます。

配当も評価益も買付余力に含めないのに評価損だけ含めるとはえげつない…

そう、GMOクリック証券のCFDはえげつないくらいに保守的なんです。

保守的なのは悪いことばかりではない

さて、前段の通りなので、投資家の取る行動は以下のどちらかになります。

  1. 下落時に備えて現金をたくさん用意しておく
  2. 評価損が回復するまで待つ

私の場合、「投資にまわすお金は絶対に貯蓄の半分以下に抑える」をモットーとしているため、①の方法を取っていつも通りの積み立てを行いました。

②になる場合、平均購入価格を下げることができず、積立投資のメリットが失われてしまうのは確かです。

ですが、逆にそれはリスクの取り過ぎ(投資にお金をまわしすぎ)と言い換えることもできます。

下落時に備えて現金を残しておくことは、

  • 万が一のロスカットを回避する
  • 割安で追加投資する

ことを可能とし、精神的な余裕にもつながります。

FTSE100にはちょうど良いかも

また、FTSE100の場合、配当は高めな代わりに、価格上昇基調の場合でも比較的なだらかな上昇で、かつレンジ相場を繰り返していることが多いです。

ポンド安になると株高になることが多いのが主要因ですが、これにより大きな高値掴みは少なく、平均的な価格付近での積み立てが多くなります。

いつでも高い資金効率で投資できる万能ツールではないことは確かですが、FTSE100の積立はあくまで配当が目的なので、平時は万が一の時のための現金をキープしながら積み立て、暴落時は証拠金を厚めにしておくというだけで十分ではないでしょうか。

価格差で勝負する取引ではなく、あくまで配当をもらうための積立ですからね。

下落時に積み立てるために評価損分を入金することはレバレッジ比率(リスクの低下)そのものでもあるので、資金効率が落とすことはリスクを減らすということとも言えます。

一見保守的すぎるGMOクリック証券の仕様も、こういう視点に立てば、適切なリスクテイクを強制する良い仕組みとも言えますね。

だけど下落してから現金が足りないと慌てても手遅れ…

なおさら投資前の設計が重要に!!!

取引規制が発生する場合がある

私が投資しているFTSE100ではありませんでしたが、米国株のインデックスや米国VIなどのCFDは新規の売りポジションを取ることができなくなりました。

売りだからダメ、買いだからダメという訳ではなく、特に変動の大きい(=リスクの高い)商品について新規の取引を規制しているようです。

これについても、市場が荒れているときに過度なリスクを取らせないようにというGMOクリック証券側の判断なのでしょう。

このブログでおすすめしている長期の積立であれば何も困ることはないのですが、短期の売買をしている人にとっては困りものです。

前向きにとらえれば、市場が荒れている間はリスクの高い投資ができないようにGMOクリック証券側が守ってくれているとも考えられます。

いずれにせよ、長期の積立で対象とするようなシンプルな株式インデックスではほぼ発生しないと思いますし、そもそも長期の積立であれば少しの間くらい買えなくても大きな影響はありません。

また、「落ちてくるナイフは掴むな」の精神で投資している人にとってはむしろありがたいとも言えます。

新規の取引ができないだけなので、約定済みの取引を決済することは可能です。

おわりに

今回の気づきを踏まえて、GMOクリック証券でCFDを積み立てる場合の設計方針についても修正しました

株価指数CFDの積立設計|目標とリスクのバランスを考える
株価指数CFDが魅力的だということは分かったけど設計の考え方が難しい… 実際にいくつかのサンプルを見ながら考えてみよう 今回はリスクを踏まえたうえで、いかにロスカッ...

数字ばかりの記事になってしまいましたが、GMOクリック証券のCFDは現金と投資のバランスも含めて適切な設計をすることで、効果的な資産形成を行うことができます。

少額(リスクを抑えても3万円程度、今なら4万円くらいかな…)から始められますので、興味を持たれた方はまず口座を開設してみましょう。

口座開設は無料です。

GMOクリック証券CFD

評価損が増えてくると急に不安になってくると思いますが、それは当たり前のことです。

私はCFDの積み立ては配当目的と決めているので、なんとかその不安に耐えてポジションを維持するかだけを考えています。

この先10年以上このままということはまずありません。

相場の動きが分からないからこその長期の積立投資、初心を思い出し、悲観的にならずに長期的な視点で今どうするべきかを考えてみましょう。

悲観は気分!楽観は意志!

コメント