
このシリーズでは、資産形成のための手段として非常に強力な、株価指数CFDの積立実績を紹介していきます。
もともとはくりっく株365の株価指数CFDで積み立てを行っていましたが、上場廃止が決まったためGMOクリック証券の株価指数CFDに乗り換えました。
同じように考えている人も多いと思うので、くりっく株365との違いについては以下の記事を参考にしてもらえればと思います。

今回は2019年6月28日時点の実績になります。
↓前回の実績はこちら↓

この1週間で新たに1枚積み立てています。
投資の方針
基本的にはくりっく株365でやっていた方針と同様に積み立てていきますが、証拠金の積み方と配当金の再投資について大きな違いがあります。
若干手間は増えるものの、くりっく株365と同様に積立を行いつつ、配当を再投資して複利効果を狙います。
FTSE100が20%程度下落しても耐えられる設計とし、証拠金3万円につき1枚のCFDを購入します。
くりっく株365の時と同様、30%下落までは耐えられるように、いざという時は更に証拠金を積み増す準備をしています。(個人的な方針ですが投資している金額と同じだけの金額は現金で持っておくように心がけています)
毎月5万円ずつ積み立て、3か月に1度の配当とあわせた余裕金が3万以上あれば、5日に1枚くらいのペースで買い増していきます。(このペースについてはいずれ見直すかもしれません)
配当の再投資については、以下の記事にまとめているので参考にしてもらえればと思います。

価格推移
株価指数CFDの価格とFTSE100の推移
まずは株価指数CFDの価格と現物(FTSE100)の価格推移です。
見ての通り、くりっく株365の株価指数CFDと比べると、ほとんど差がなく、ほぼすべての局面で同じような動きをしていることが分かります。
動きの傾向自体は同じで、上下を繰り返しながら徐々に上昇していて、レンジ相場となる局面が比較的多いです。
この一週間、FTSE100の現物はほぼ横ばいでしたが、株価指数CFDの方が上昇しています。
これは配当が発生すると、その分先物の価格が現物に近づくためで、おかしな動きではありません。
以下の記事の「店頭CFDの配当」に書いている通り、CFD(先物)の価格は、限月交代に近づくにつれて現物の価格に近づいていきます。

くりっく株365と違って理屈通りの動きをするので、GMOクリック証券の株価指数CFDはいい勉強になりますね。
FTSE100とGBP/JPYの推移
以下のグラフがFTSE100とGBP/JPYの推移になりますが、逆に動く局面が多いことが分かると思います。
これは、イギリスが輸出に依存する企業が多いため、円高(ポンド安)になるとFTSE100が上昇するためです。
日本の円安株高と同じイメージですね。
そのため、FTSE100が上昇しても為替が円高になりあまり評価益は伸びない一方、FTSE100が下落しても為替が円安になりあまり評価損も大きくなりません。
価格差の売買によって稼ぐには難易度が高いですが、大きく価格の上下しない状態で保持を続けられるため、配当狙いであればくりっく株365よりも安定しているといえます。
「FTSE100が下落して評価益が小さくなっても為替はポンド高(円安)になって相殺してくれる」のはその通りなのですが、評価損状態の時は逆に働いてしまいます。
そのため、短期的に見るとよいとも悪いとも言えません。
ですが、長期的にFTSE100は成長していくという前提に立って積み立てているので、長期的には評価益をキープできているはずで、為替によりさらに安定すると考えています。
だかこそ長期の積立投資の味方として紹介しています。
上記の前提は一般論で、もちろん過去にはそうでない動きをしている場合も多いです。
以下の記事で、過去の実績からシミュレーションした結果を説明しているので、興味があれば参考にしてもらえればと思います。(かなりマニアックな内容ですが…)

保持枚数と配当相当額の推移
2016年1月に投資をはじめたものの、3か月で現金の積み増しをやめてしまったため、その100万円+15万円で買えるだけのCFDの積み立てを行い、そこからはずっと放置でした。
配当の再投資もしていなかったため、単純に配当だけが積みあがっている状態です。
2019年6月から、くりっく株365を決済し、本格的にGMOクリック証券の株価指数CFDに移行したため、再度毎月の現金積み増しを行い、配当も含めてCFDの積み立てを再開しています。
なお、この一週間の動きは以下の通りです。
先週に引き続き、24日にCFDを1枚積み増しています。
今までは長らく放置プレイでしたが、ここからは徐々に保持枚数が増えていくと思います。
現金残高と受入証拠金の推移
前述の通り、2016年3月ころから長らく追加の購入をしていなかったため、そのころの価格を基準に、相場の動きに合わせて受入証拠金が動いています。
先ほどのFTSE100のグラフとほとんど同じ動きになっていると思います。
結果的には2016年3月は価格が低い時期であったため事なきを得ていますが、そうでなければ大きく下がった時にロスカットされていてもおかしくありません。
本来はそのような下落したタイミングで安く仕入れて、下方耐性の強いポートフォリオにしていかなければいけないのです。
今後は一定間隔で積み上げていくので、以前のくりっく株365の株価指数CFDと同様、高値掴みを避け、安定したポートフォリオになっていくと思います。
まずは時間をかけて価格変動に強いポートフォリオを作る、そうすれば後は持っているだけで配当を手にすることができます!
なお、この一週間の動きは以下の通りです。
グラフだと殆ど動いていませんが、先週と同様に1枚買い増しているため若干ロスカット水準が上がっています。
もちろん先月末に積み立てた金額と配当をもとに購入しているので、その分受入証拠金は増えており、ロスカットまでの距離は変わっていません。
期間別の配当相当額
期間別の配当額と、年度累積値は以下の表のとおりです。
配当が四半期に1回なので月ごとにまとめても数字が飛び飛びですね。
なお、2019年6月の配当は20日予定です。
2017年以降は追加購入をしていないのですべて同じ枚数のCFDでの配当になります。
2019年6月から積み増しているので、これからは配当額も増えていく予定です。
年月 | 当年 | 前年 | ||
当期配当 | 年間累積配当 | 当期配当 | 年間累積配当 | |
2016年 | 111,547 | 111,547 | - | - |
2017年 | 129,846 | 129,846 | 111,547 | 111,547 |
2018年 | 141,018 | 141,018 | 129,846 | 129,846 |
2019年1月 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2019年2月 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2019年3月 | 46,664 | 46,664 | 48,754 | 48,754 |
2019年4月 | 0 | 46,664 | 0 | 48,754 |
2019年5月 | 0 | 46,664 | 0 | 48,754 |
2019年6月 | 40,098 | 86,762 | 36,882 | 85,576 |
ここから3か月は配当がないので、この表も代り映えのしないものになってしまいます。
毎週配当のあったくりっく株365と違ってちょっと寂しいですね。(年間の配当額は変わらないのですが…)
おわりに
昔に投資してそのまま放置していたものに対してあらためて積み立てを開始したため、若干いびつなポートフォリオになっています。
ですが、1年もすれば概ね安定した積立資産になるはず!
逆に、コツコツと積み立てをしていくことで、徐々にしっかりとしたポートフォリオになっていくところをお見せできればと思います。
定期的に積立を続けていくことで、平均約定価格が相場の平均的な価格帯に落ち着き、高値掴みのない、大きな下落でも耐えながら安く買いましていける投資になります。
株価指数CFDはどんなにひどくても一気に3割以上下落することはなかったという前提に立ち、効率の良い運用ができる魅力的な商品だと思います。
レバレッジをかけて短期の売買益を狙う投資方法もありますが、私は積立投資に限定し、インデックス投資の発展形+配当目的の投資であると捉えています。
GMOクリック証券のCFDは少額(リスクを抑えても3万円程度)から始められますので、興味を持たれた方はまず口座を開設してみましょう。
他の商品と同様、口座開設は無料です。
私と同様、くりっく株365が上場廃止になるのでGMOクリック証券に引っ越してきたという人は多いと思います。
今後、くりっく株365について書いていたロスカットの記事やシミュレーションの記事もGMOクリック証券のCFDを前提に書き直す予定ですので、参考にしてもらえればうれしいです。
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