株価指数CFDの積立設計|目標とリスクのバランスを考える

株価指数CFD

株価指数CFDが魅力的だということは分かったけど設計の考え方が難しい…

実際にいくつかのサンプルを見ながら考えてみよう

今回はリスクを踏まえたうえで、いかにロスカットを受けないような設計にするかを紹介したいと思います。

キーワードは以下の通りです。

  • 目標とする1年あたりの配当金
  • 月々の積立額
  • 投資期間
  • 想定する下落幅(ロスカットのライン)
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ロスカットされないために必要なお金

やっぱりCFDはロスカットが怖い

ロスカットされるということは最低限の証拠金以外すべてがなくなるということ、何としても避けなければならない

GMOクリック証券では約定単位のロスカットと口座としてのロスカットの2つの考え方がありますが、今回はより厳しいラインになる口座としてのロスカットを考えていきます。

口座としてのロスカットですが、必要証拠金の100%を割ると追証が発生し、証拠金を追加できなければ強制的に決済されてしまいます。

なるほど、わからん

GMOクリック証券で言えば「現金残高+配当+評価損益」が取引金額の10%を割るとアウトということになる

例えば、以下の場合を考えてみましょう。

保有枚数平均約定価格現在価格現在為替評価損益配当額現金残高
10枚7,5007,000140-70,000円30,000円200,000円

※評価損益=(平均約定価格-現在価格)×現在為替÷10×保有枚数

この時、受入証拠金は「現金残高+配当+評価損益」なので、160,000円となります。

ここで、現在価格が6,000まで下がったとすると、以下の通りに変化します。

保有枚数平均約定価格現在価格現在為替評価損益配当額現金残高
10枚7,5006,000140-210,000円30,000円200,000円

この時、受入証拠金は「現金残高+配当+評価損益」なので、20,000円となる。

GMOクリック証券の必要証拠金は取引金額の10%なので、概ね1枚当たり1万円になります。
※FTSE100が7,000、為替が140とすると7,000×140×0.1≒10,000

つまり、10枚保有しているこの口座では必要証拠金が100,000円なのですが、上記の例では価格下落により受入証拠金が20,000円になってしまっているので、追証として80,000円入れなければロスカットになってしまいます。

証拠金が少なすぎたってこと?

適当に積んでいてこうなったのであれば目も当てられないけど、きちんと設計した結果なら自分で決めた撤退ラインだから仕方がないと言える

今回の例では、証拠金として現金残高を20万円入れています。

つまり、1枚につき2万円の証拠金を入れていることになり、これは1割下落まで耐えれる設計と言えます。

価格が約定時の7,500から6,000まで下落しているということは2割下落しているということなので、ロスカットされるのは当然のことです。(この例では配当のおかげで1割ちょっと下落しても大丈夫です)

このように、自分でこれ以上下がったら諦めるという撤退ラインを決めることで、必要な証拠金を逆算することが可能です。

基本的に長期に積み立てて配当を受けることが目的であり、ロスカットさえ起きなければ問題ないという投資方法になるため、過去の下落をベースに、これなら大丈夫というラインを探っていくことになります。

積立を継続するために必要なお金

ロスカットされないための設計は以上ですが、あわせて積立を継続するためのお金についても考える必要があります。

GMOクリック証券では評価損が発生している場合、その分を埋め合わせるだけの現金が口座にないと追加の購入ができません。(詳しくは以下を参照)

GMOクリック証券CFDの注意点|買付余力のマイナスに注意!
株価指数CFD関連記事のもくじはこちら。 資産形成のための強力な手段としてこのブログでもおすすめしている株価指数CFDですが、メジャーな購入方法は くりっく株365 GMOクリック証券 のどちらかになります。 ...

これは評価損が発生していなければ問題ないのですが、当然評価損状態になる時期は訪れますので、その時に備えて現金をキープしておく必要があります。

具体例を見てみましょう。

4万円につき1枚購入するとした場合、ロスカットレートや必要な証拠金は以下のようになります。

現在価格ロスカットレートGBP/JPY保有枚数維持証拠金任意証拠金発生しうる評価損
7,0005,00014019,800円28,000円-28,000円

「発生しうる評価損」はロスカットレートまで価格が下落した時の評価損になります。

これ以上の評価損が発生すればロスカットなのでこれを最大とします。

つまり、これを補填するだけの現金をキープしておけば下落して評価損が発生した時でも積立を続けることができます。

この時のレバレッジ比率は以下の通りです。

証拠金レバレッジ別途キープする現金実質のレバレッジ
40,000円2.59倍28,000円1.49倍

レバレッジ2.59倍で運用しているつもりでも、別途キープしている現金を勘案すると、実質のレバレッジは1.49倍程度になります。

これがロスカットレート4,000になるまで証拠金を積んでいると1.04倍、3,000だと0.8倍と現物よりも資金効率が悪くなってしまいます。

リーマンショックでも4割下落なので、さすがにロスカットレートが3,000(6割下落を想定)は保守的すぎる気がしますが、コロナショックがリーマンショックを上回る可能性もありますし、ロスカットを避けるため一時的にでもそのくらい証拠金を積み増すことは有効な手段です。

ここで言う別途キープすべき現金は下落時に新たに積立を行うために必要なお金であり、暴落中は積立を停止するのであれば不要です。

暴落中は割安で買えるので買っておきたいところではありますが、あまりに悲惨な状況であれば無理せずにある程度のラインまで回復してから買った方が安全とも言えます。

ロスカットラインまでとは言わなくても、「○×まで下がっても買えるようにしておく」という設計は有効です。

例えば、FTSE100が1,000下がっても買えるようにするのであれば、CFD1枚につきキープすべき現金は、

下落幅×為替×0.1×保有枚数 = 1,000×140×0.1×1 = 14,000円

となります。

ちなみに、仮にこの制約がなかったとしても、やはり投資額と同じくらいの現金は最低でもキープしておいた方が良いというのが私の考えです。

暴落時に積み立てることも可能になりますし、万が一のロスカットにも対応でき、何より安心感が違います。

設計のためのキーワード

目標とする1年あたりの配当金

投資期間が過ぎたところで、1年あたりにどのくらいの配当が欲しいかによって積立額は変わってきます。

1年あたりの配当がこのラインに来た時点で積み立てをやめるというのも一つの出口戦略となります。

月々の積立額

月々の積立額が目標に対するインプットになりますが、現実的に積立を継続できる金額にしなくてはなりません。

途中で積立額を増減させることは、高値掴みを避けるために分散させていた投資タイミングを偏らせることに繋がりますので、慎重に行わなければなりません。

投資期間

株価指数CFDは配当により複利効果を期待できるため、投資期間が長ければ長いほどぐんぐんと配当が増えていきます。

一方で、積み立てができるのはお給料などの収入がある現役世代の間だと思うので、老後に向けて、何年間積み立てていくのかを考えておきましょう。

想定する下落幅

この想定がCFD1枚あたりに入れる証拠金の額に直結します。

逆に言うとこの下落幅が投資の撤退ラインになるため、積み立てを続けて配当をもらいたいのであれば、「リーマンショックが来ても大丈夫なくらいの水準」のようにリスクを抑えていかなければなりません。

実例

それでは実例を見てみよう、といっても複利効果の説明で使ったのと同じ内容です

GMOクリック証券では1,500枚までしか保有することができません。以下の表はあくまでどのくらい投資するとどのくらいのペースで育つのかを説明するためのサンプルです。
月々の積立額1枚当たりの証拠金20年後30年後
保有枚数累積配当年間配当保有枚数累積配当年間配当
3万円3万円800枚1,800万円250万円2,600枚7,000万円800万円
3万円4万円440枚1,000万円130万円1,100枚3,400万円350万円
3万円5万円290枚760万円90万円649枚2,200万円200万円
5万円3万円1,300枚3,000万円400万円4,200枚1.1億円1,300万円
5万円4万円730枚1,800万円230万円1,800枚5,700万円570万円
5万円5万円480枚1,250万円150万円1,100枚3,600万円350万円

30年後に毎年200万円の配当を狙う場合

1枚当たりの証拠金が4万円の場合は3割下落まで耐えられるということなので、リーマンショック級の不況が来ると危ないかな…というくらいのラインです。

どのくらいの期間積み立てているかにもよりますが、現時点(コロナショック中)はぎりぎりロスカットされるかどうかというラインだと思います。(ここからさらに下落するとおそらくほぼアウト)

安全にいくなら赤色マーカーくらいのラインがおすすめです。

つまり、30年後に毎年200万円の配当をもらうには、毎月3万円積み立てつつ、5万円につき1枚買っていけば良い計算になります。

また、下落時にも積み立てを継続するには最大で1枚につき4万円の現金をキープしておく必要があります。

毎月3万円をCFDの口座に入金して積み立てつつ、同時に2万4千円を銀行口座に積み立てておくイメージです。(別に銀行口座ではなくCFDの口座でも構いません)

また、月々の積立額は増やせないけどでももう少し配当をもらいたい、月々の積立額をもう少し抑えたい…という場合には運用期間を延ばすことになります。

おわりに

表を見ても分かる通り、20年後と30年後では受け取れる配当にものすごい開きがあります。

これが複利効果そのものであり、若いうちから積み立てを始めた方が良いと言われる所以です。

投資を始めるのが早ければ、それだけ時間を味方にして設計の幅が広がります。

GMOクリック証券のCFDは少額(リスクを抑えても3万円程度)から始められますので、興味を持たれた方はまず口座を開設してみましょう。

他の商品と同様、口座開設は無料です。

GMOクリック証券CFD

この他にも、

  • 月々の積立額を〇〇円で…
  • 4割下落まで耐えられる設計で…
  • 投資期間を10年で…
  • 年間の配当をもっと多く…

などなど、見てみたいパターンがあれば、問い合わせフォームやコメントから言ってもらえれば追記していきますし、設計した内容があっているか等も可能な限り応えていきます。

また、以下の記事で私の投資実績を紹介しているので、あわせて参考にしてもらえればと思います。

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この記事がみなさんの資産形成の助けになればうれしいです。

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