情報処理安全確保支援士の集合講習は受けるべき?

その他

かなり前の話になりますが、情報処理安全確保支援士(セキスペ)の集合講習を受講してきました。

受講費用が8万円と高いこともあり、受けるか悩んでいる人も多いのではないのでしょうか。

受ける受けないは自由ですが、もちろん受けなければ情報処理安全確保支援士(セキスペ)の登録は削除されてしまいます。

賛否両論ありますし、悩むくらいなら受けなくても良いというのが私の考えですが、どんな講習内容なのか興味があったので、私自身はとりあえず登録をしています。

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続けるかどうかは一度受けてから判断しようということで実際に受講してきたので、その感想を紹介したいと思います。

ざっくりとまとめると以下の通りです。

  • 講習内容(グループワーク)は面白い
  • 他業種の人が集まるため話していて飽きない
  • 8万円はやっぱり高い
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良かった点

他業種の人が集まっている

私は金融系の人間ですが、製造業の人や医療関係の人、システムエンジニアからBCP担当者やインシデント対応担当者まで、幅広い人が集まっています。

グループ分けについてもその辺が考慮されていて、ひとつのグループに同業者が集まらないように配慮してくれているそうです。

実習中や休憩中にもいろいろな話をすることができ、むしろ時間が足りないくらいでした。

一筋縄ではいかない実習

私自身がセキュリティ関係の実務をしている訳ではないからかもしれませんが、実習がとても新鮮で面白かったです。

業界毎の特色、状況毎の優先順位など、あるべき論だけでは通らない場面を想定して作られていて、まさに答えのない中で落としどころを見つけるというイメージでした。

セキュリティの知識だけでは仕事にならないということを実感させられます。

講習のサポートも良好

これは講師によってさがあるのかもしれませんが、少なくとも私が受けた講習では講師のレベルは相当に高かったです。

グループによっては普通に行き詰ったりもしますが、きちんとそれを察してサポートにまわってくれます。

当たり前のことですが、これがないと何の意味もない実習になってしまうので大事なところです。

悪かった点

講習の半分は座学

講習の半分近く(午前中)は座学中心の講義となります。

でもせっかく高いお金を払って仕事を休んでまで会場に来ているので、座学のテーマは資料を配って事前課題にしても良かったと思います。

それこそオンライン講習で問題ないかと。

その分、実習形式のテーマを増やして欲しかったです。

都内開催は平日のみ

講習を予約しようとしたところ、都内の開催はすべて平日の9時~17時。

仕事を休んで受けるしか選択肢がありません。

関西の方では週末の開催もあったようですが…

受講者の大半が社会人ということを考えると、週末開催も用意してほしかったところです。

8万円という費用

IPAのWebページを見ると、集合講習の費用8万円には資格継続費用が含まれると書かれているため、講習自体の費用がいくらかは分かりません。

ですが、毎年受けるオンライン講習の2万円にも資格継続費用が含まれると書かれているため、資格継続費用自体はそこまでの費用ではないでしょう。

講習の相場はさまざまですが、以前会社で募集があった、大手ベンダが実施している実習形式の講習は3日間で12万円でした。

1日間で半分が座学と考えると、やはり割高感があります。

紙の証明書が必要

オンライン講習Cの受講証明書を紙で印刷して会場へ持っていく必要があります。

講習がオンラインで、申し込みもオンラインなのになんで紙が必要なのか、システム上で連携してオンライン講習Cが終わっていなければ集合講習に参加できないようにしてしまった方が確実ではないかと思わずにはいられません。

うちはプリンタがないのでわざわざコンビニのオンラインプリントを利用して印刷。

なんかもうこれだけで大した講習じゃないのでは嫌な予感がしてしまいました。

実際はそれなりに面白かったのでなんかもったいなかったです。

その他の内容

自己紹介

まずは各グループ内での自己紹介からはじまります。

普通の自己紹介です。

ちなみに私のグループでは、業種や担当業務は紹介してくれましたが、実際の所属企業を明かした人は誰もいませんでした。

理解度確認テスト

午前中に理解度を確認するためのテストが実施されます。

選択形式のテストで、オンライン講習の筆記版みたいなものです。

点数が悪かったからといって特にペナルティがあるわけではありません。

内容は比較的簡単です。

細かい法律やガイドラインの話になるとしっかり暗記していないと答えられないですが、大抵の問題はある程度勉強していれば当然こうだろうという選択肢で間違いないような内容です。

そのため、オンライン講習や資格試験の参考書を流し読み程度にでも読んでおけば楽勝です。

そうでなくても7割はいけるのではないでしょうか。

ちなみに私はなんの予習もせずにいきました…

昼食

昼食は外に出て自由に取ることになります。

お弁当の用意はありませんでした。

ランチマップが用意されていて、周囲のお店が乗っています。

ですが、私の講習場所はまさにサラリーマン街、しかも平日のお昼ということでどこもかしこも人だらけ。

並ぶのも嫌だったのでコンビニのイートインスペースで済ませてしまいました…

おわりに

オンライン講習がいまいちだったこともあってあまり期待していなかったせいか、実際に受けてみたら思いのほか面白くて満足でした。

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むしろオンライン講習はやめて毎年集合講習でいいんじゃないかというくらいです。(その場合は講習料も見直して欲しいですが…)

冒頭でも書いた通り、情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)は非常に維持費のかかる資格です。

しかも最初の登録がやたらと大変で、証明書をあれこれと集める必要があります。

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講師の人曰く、システム周りの資格で、ここまで身分をはっきりさせるために証明書を提出させるものはあまりないそうです。

それゆえに情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)は信頼できる人材であるということの証明になるのだとか…まあその辺がどうなるかはこれからの登録セキスペの実績次第でしょうか。

余談ですが、海外なんかだとこの手の資格はもっと厳しくて、家族構成から宗教観まで、いろいろと調査されるそうです。

本当にこれから情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)が活躍するかは分かりませんが、情報セキュリティに関わる仕事のみならず、インシデント対応やBCP対応に携わる予定があるのであれば登録しておいても良いのではないでしょうか。

この記事がこれから講習を受けようとしている方の参考になればうれしいです。

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