意外と複雑?株価指数CFD積立の考え方

前回は株価指数CFDのロスカットについてお話ししました。

具体例で学ぶ、株価指数CFDロスカットとの向き合い方
株価指数CFD関連記事のもくじはこちら。今回は株価指数CFDのロスカットについて説明したいと思います。どのようなときにロスカットになるか一言でいえば証拠金が足りなくなった時なのですが、ちょっと分かりづらいですね。実例を見ながら話...

そこで、2割下落しても耐えられる設計や3割下落しても耐えられる設計といった感じでお話をしましたが、今回はこれをもう少し掘り下げてみたいと思います。

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3割下落しても耐えられる設計の積立とは

簡単に言うと受入証拠金がいくらにつき1枚のCFDを買うのかということです。

前回もお話したとおり、3割下落に耐えらえる設計とは、購入時の価格から3割減ったときの評価損を吸収できるという意味です。

仮にFTSE100の指数が7,500だったとすると、

7,500×0.3×100=225,000円

が3割下落時の評価損になります。

受入証拠金が維持証拠金以下になるとロスカットされてしまうので、この225,000円に維持証拠金の26,000円を加えた、約250,000円に1枚買うという投資が3割下落に耐えられる設計となります。

ここまでは前回説明のとおりです。

受入証拠金とは

さて、大事なのはここでいう受入証拠金として何を意識するかになります。

受入証拠金は、

  • 現金残高
  • 評価損益
  • 配当相当額
  • 金利相当額

で構成されています。

この中で、評価損益だけが、日々の価格変動で動く部分になりますので、普通に積み立てていれば、ロスカットを受けるのは評価損益が大きくマイナスになったときだけと言えます。

2枚目以降の買い方は?

最初に投資する時は現金残高として250,000円振り込んで、1枚購入すればよいのですが、2枚目以降はどのように買っていけば良いでしょうか。

何事もなければまた250,000円振り込んで1枚購入すればよいのですが、評価益や評価損が出ていた場合、その時点の受入証拠金は大きくも小さくもなり得ます。

評価益が出ていた場合

例えば、FTSEが8,000に値上がりし、最初に買ったCFDで5万円の評価益が出ていたとしましょう。

その時、2枚目を購入する前の受入証拠金は300,000円となります。

じゃあ、受入証拠金250,000円につき1枚買う設計だから振り込む現金は200,000円で大丈夫でしょうか。

答えはどちらともいえるのですが、ここで振り込む現金を200,000円に減らした場合は、この時点の価格から3割下落に耐えられるという形に設計しなおすということになります。

最初はFTSE100が7,500から3割減っても大丈夫という設計でしたが、評価益を含めた受入証拠金をベースに2枚目の証拠金を入れるため、8,000から3割減っても大丈夫という設計に代わっています。

これも1つの考え方だとは思いますが、ロスカットに耐えられるFTSE100のラインが5,250から5,600まで上がってしまいます。

株価が常に上昇していくのであれば問題ないのですが、もちろん下がるときはあります。

長期的に見れば上がるとはいえ、短期的に暴落することもあるので、そう考えるとこのやり方はアグレッシブすぎると思います。

評価損が出ていた場合

逆に評価損が出ている場合はどうでしょうか。

例えば、FTSEが7,000に値下がりし、最初に買ったCFDで5万円の評価損が出ていたとしましょう。

この時の受入証拠金は200,000円となります。

受入証拠金250,000円につき1枚買う設計なので、300,000円振り込んでもう1枚買えばよいでしょうか?

これも評価益が出ていた時と同様、再設計をしているということになります。

7,500からの3割下落に耐えられるではなくて、7,000からの3割下落に耐えられるに変わっているのです。

より安全な方に向いているので問題ないようにも見えますが、積立投資という観点で見るとちょっと問題があります。

なぜなら、積立投資は月にいくらずつ積み立てて、それがいくらになったら1枚買うという投資になります。

そのため、評価損を埋め合わせるまで次の1枚の購入を待つということは、購入タイミングが価格の高い時期に寄ってしまうことになります。

本来であれば、価格が下がっているときにこそ買うべきなのに、そこから評価損が評価益に代わる、もしくは埋め合わせられるだけの現金を積み立てた時点で買うことになってしまうのです。

結論

もう一度受入証拠金について考えてみましょう。

受入証拠金は、

  • 現金残高
  • 評価損益
  • 配当相当額
  • 金利相当額

で構成されています。

ここで、価格によって変動する評価損益を無視してみるとどうなるでしょうか。

受入証拠金が250,000円につき1枚ではなく、現金残高+配当相当額+金利相当額が250,000円につき1枚買うのです。

その場合、購入タイミングは一定に保てます、月に5万円積み立てているのであれば5か月に1枚です。

このやり方ですと評価損が出ているときに、買うのはちょっと怖い気がすると思います。

評価損が出ている場合の例ですと、受入証拠金が450,000円なのに2枚持つということになります。

ですが、この時点で出ている評価損を吸収するために、1枚目を買うときに250,000円の現金を入れたと言えます。

具体的にグラフで確認してみましょう。

これは、6月1日に1枚買って、そこから1日に1.5%ずつ下落していく場合のシミュレーションです。

設計通り、ちょうど3割下落する20営業日後にロスカット水準を下回っていることが分かります。

では、ここで評価損が出ているタイミングで、それを無視して250,000円の現金を振り込んで2枚目を買うとどうなるでしょう。

26営業日目にロスカットされています。

この時点では、1枚目のCFDは4割下落、2枚目のCFDは2割下落しています。

この26営業日目という日付は、1枚目の下落幅と2枚目の下落幅の加重平均が3割を超えた時点となります。

1枚目だけで持っているときよりは長生きしていますね。

ちょっとイメージが難しいかもしれませんが、長期間に分散して買うことで、FTSE100の下落によるショックを和らげることが出ています。

この例でいえば、1枚目は4割減っているけど2枚目は2割だけ、という感じです。

もちろん下落のショックを吸収しているのと同様、上昇のメリットも薄れてしまうのですが、長期的には上昇するのでショックに耐えてロスカットされないことが何より大事です。

また、ショックに耐えている間にも、配当相当額は溜まっていくので、時間的なメリットは増えていきます。

これらのことから、2枚目以降の購入は現金+配当相当額+金利相当額を見て、当初の設計通りこつこつと積み立てていくのが一番効率と安全性のバランスが良いといえます。

実際に投資してみないと、なかなか理解が難しいかもしれませんが、判断の材料にしてもらえれば幸いです。

何はともあれ、1度やってみるのが一番理解が早いです。

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まず1枚買ってみて、取引画面で出てくる数字を自分でも計算して、いくらまで下落するとロスカットされるのかと考えていくと、理解が深まると思います。

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