「ads.txt」の設置方法|アドセンスの広告詐欺を防ぐ

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先日、ひさしぶりにGoogleアドセンスの画面を開いたところ、見慣れない警告が表示されていました。

「要注意 - ads.txt ファイルが含まれていないサイトがあります。収益に重大な影響が出ないよう、この問題を今すぐ修正してください。」とのこと。

そもそも「ads.txt」がなんなのかも分からず、とりあえず調べてみることに。

結論から言うと、「ads.txt」というファイルを作って、私がこのIDでGoogleアドセンスを使っています宣言をしましょうという話でした。

取りあえず設定だけしたい!という人は3から読んでもらえればOKです。

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「ads.txt」が必要な理由

「ads.txt」はアドフラウド(Ad Fraud)と呼ばれる広告詐欺を防ぐためのものです。

簡単に言うと、第三者がサイト運営者に成りすまして広告の配信を受け、自分たちでクリックしたりして広告費を受け取るという内容です。

正規のサイト運営者は本来自分のWebサイトで表示されるはずだった広告を第三者に奪われ、広告主も広告費は払っているのに宣伝効果は得られなくなってしまいます。

これを防ぐための仕組みが「ads.txt」です。

「ads.txt」の仕組み

「ads.txt」の仕組みは難しいものではありません。

実際の「ads.txt」の中身を見ると分かる通り、書いてある内容は

  • 許可を与えるSSPドメイン(アドセンスであればGoogle)
  • アカウントID(自分のID)

だけです。

その他の属性情報もありますが大事なのはこの2つです。

SSPは広告を配信する際に、配信先のWebサイトの「ads.txt」を確認し、そこに記載されているアカウントIDからのリクエストでなければ配信を行いません。

アドフラウドの場合、このアカウントIDが悪意のある第三者のIDになっているため、そこで偽のリクエスト排除できるというわけです。

仮にこの際に正規のサイト運営者のアカウントIDでリクエストが行われていれば広告の配信は行われますが、その場合は広告費も正規のサイト運営者のアカウントIDに振り込まれるため第三者にとって何のメリットもありません。

聞きかじった程度の知識で書いてしまいましたが、このあたりの解説が詳しいので、ちゃんと理解したいという方は参考にしてもらえればと思います。

「ads.txt」の利用方法

細かい内容は分からずとも、ちゃんと設置してしまえば問題ありません。

今回はエックスサーバを前提に書いていますが、やることはどこでも同じで、「ads.txt」というファイルに必要な情報を記載し、ドメイン直下に置くだけです。

「ads.txt」利用方法は以下の通りです。

設置手順

  1. エックスサーバのファイルマネージャにログインします。
  2. Webサイトのドメインのディレクトリをクリックして中に入ります。(このブログではsuzuka1.net)
  3. 「public_html」をクリックして中に入ります。
  4. 右下のボックスで「ads.txt」と入力し、文字コードで「UTF-8」を選択してファイル作成をクリックします。
  5. 「ads.txt」ファイルが作成されるので、チェックを入れて右上の編集ボタンをクリックします。(パーミッションは604でOK)




  6. 以下の通り入力します。
    google.com, pub-0000000000000000, DIRECT, f08c47fec0942fa0

    ※「pub-~~~~」は自身のサイト運営者IDです。
    アドセンスで「アカウント⇒アカウント情報」から確認できます

  7. 保存文字コードで「UTF-8」を選択して保存を押します。
  8. 設置は以上で完了です。

設置確認

次にちゃんと設置できているかの確認を行います。

こちらのページで確認を行うことができます。

開いた後に出てくるボックスにブログのURLを入力してみましょう。

すると文字コードがおかしいというエラーが出ると思います。(出なければこれで終わりです)

エラーが出た場合はさらに以下の手順で追加の設定を行います。

  1. エックスサーバのサーバパネルにログインします。
  2. 「.htaccess編集」を選択します。
  3. ブログのドメインを選択します。
  4. ファイルの先頭に
    <Files ads.txt>
      AddType "text/plain; charset=utf-8" .txt
    </Files>

    と入力します。

    エックスサーバーでなくても「.htaccess」を編集する方法は提供されていると思うのでそれでOKです。

  5. 確認画面へ進み、実行するを押して保存します。


  6. これでもう一度確認ページを開くとエラーが出なくなっています。
  7. 以上で確認は終了です。

おわりに

突然アドセンスの画面で警告がでてきて何事かと思いましたが、昔から何度か警告が出ていた人はいたようです。

今回は同じタイミングでたくさんの人に警告が出たようで、Twitterでもちょっと話題になっていました。

「ads.txt」を設置して1日くらい経てば、アドセンス画面の警告文はでなくなっていると思います。

取りあえず手順通りやっておけば問題ないのですが、どんな詐欺に対するどんな対策なのか、勉強する良い機会なのかもしれません。

これからも新しい設定が必要になり、警告が出てくるなんてことも容易に考えられますからね。

今回警告が出た人も出てない人も、「ads.txt」を設置していないのであれば、参考にして設置してもらえればと思います。

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