世間では、インデックスファンドに長期で積み立てておくのが一番簡単で安全な投資だとよく言われています。
昨年はこんな本もちょっと話題になりました。
このブログで紹介している投資実績も、
- 積立NISA ⇒ 外国株式インデックス
- 確定拠出年金 ⇒ 外国株式インデックス
- 株価指数CFD ⇒ FTSE100
と、すべて株価指数インデックスに連動する商品の積立です。
最近になってインデックスファンドに長期積立をするのが有効な投資だということがだんだんと認知されていることや、積立NISAや確定拠出年金のような積立投資を支援する制度が広まっていることを受け、商品のラインナップも増えているように思えます。
証券会社で投資商品の一覧を見ると、たくさんの似たような商品があり、参照しているインデックスも似たようなものがたくさんあり、いまいち違いが分からないなんてこともあるのではないでしょうか。
今回はインデックスの違い、商品を選ぶときの考え方を紹介したいと思います。
インデックスのカテゴリ
まず、インデックスには大きなカテゴリがあります。
代表的なものは
- 債券
- 株
- リート
の3つです。
リートはもしかしたら聞きなれない言葉かもしれませんが、real estate investment trustの略で、不動産投資のことです。
それぞれの特徴を簡単にまとめると以下の表のようになります。
債券 |
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株 |
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リート |
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この記事では、債券と株にフォーカスをあてて紹介をしたいと思います。
なぜリートを除外しているかというと
- 手数料の低いファンドがない
- 長期的展望が分からない
- そもそも積み立てていない
と、結局は私の知識不足なのですが、長期的に積み立てるという観点であえて株ではなくリートを選ぶ利点が見当たらなかったからです。
インデックスの種類
インデックスのカテゴリ毎に種類はいろいろあるのですが、代表的なものは以下の通りです。
種類 | 特徴 |
特定国(日本、米国等) |
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特定地域(アジア、欧州等) |
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先進国 |
|
新興国 |
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債券についても株についても概ね同じです。
高い利回りを期待できるインデックスはその分リスクも高く、手数料も高くなっています。
一方、先進国インデックスや、日本や米国等のインデックスの場合、インデックスを構成する銘柄をそろえるのも容易であるため、手数料が低く抑えられています。
おすすめのインデックス
まずはインデックスに関わらず、手数料が低いものを選ぶのが第一です。
手数料だけで予想以上に利回りが落ちてしまうので、しっかり確認しておきましょう。

すると、自然と日本や米国など、先進国のインデックスに絞られてきます。
後は債券か株かという話なのですが、長期の積立であれば株をお勧めします。
複利効果を狙うという点ではどちらも有効なのですが、そもそもの証券(債券or株)の価値について、長期的に見て上昇を期待できるのが株だからです。
株は上下を繰り返しますが、長期的に見れば世界の経済は成長すると考えられていて、それに伴って株価インデックスも成長が見込めます。
一方で、債券は金利の上下で価値が変動するものではありますが、長期的に見て一方的に金利が上がったり下がったりするものではなく、一定のレンジを行ったり来たりしていくものです。
株価が上がっていくと考えられているのであれば、債券の金利も上がり続け、価値が下がっていくはずですが、実際のところはどこかで打ち止めになりますし、それどころは現在では株価が上がっても金利は上がっていない状態です。
まとめると
- 長期的に成長が望める株式のインデックス
- 手数料が低い商品
- 一国に依存しないインデックス
ということで、手数料の低い先進国株式インデックスファンドが私の答えです。
おわりに
あくまで私個人の考えではありますが、概ね世間で言われていることと一緒だと思います。
投資実績の記事でも書きましたが、「三菱UFJ国際投信」の「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」がこの考え方にマッチする商品だと思って、積立NISAで投資しています。

基本的に投資による利益には
- 値動きによる売買差益を狙う投資
- 配当を狙う投資
のふたつがあって、積立投資はこれらをより安全に実現する方法だと思っています。
前者は最終的に取り崩していくために、その時の証券自体の価値が重要になります。
一方、後者については投資した証券の価値よりも、そこから生まれる配当に重きを置きます。
このブログでも紹介している株価指数CFDへの投資は後者を目的としてやっていますし、今回は説明しなかったリートも配当を目的にした使い方が良いのかなぁと思っています。

答えはひとそれぞれですし、実際に何十年後に積立を終えるまで答えは分かりませんが、積立投資を始めるときの参考にしてもらえればうれしいです。
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