最初が肝心!投資の考え方とおすすめの投資方法

資産運用全般
投資を始めてみたいけど何を買ったらよいんだろう。
取りあえずネットでおすすめされているものを買ってみようか…
投資で大事なのは自分が何のためにどういう理由で何を買っているかを理解しておくこと。投資が目的になっていないかな?

ネット証券の普及で個人でも簡単に投資ができるようになりました。

昔ながらの商品からロボットによる自動投資商品、株やFXの自動売買まで個人で手を出すことができます。

  • 日本人は投資の割合が少ない
  • 貯金してもお金は決して増えない
  • 若いうちから投資しないと

このようなことが様々なメディアで取り上げられています。

もちろん真実ではありますが、それに乗せられてあまり考えずに投資に走り、ギャンブルのような投資をしている人、ちょっとした下落で焦って損をしてしまう人がたくさんいます。

そうならないためにも、投資を始める前にしっかりと理解しておくべきポイントについて説明したいと思います。

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投資の目的をはっきりとさせる

まずは何のために投資をするのかをはっきりしておかないとね。

投資は大きく分けてふたつの取り組み方があると思っています。

  • 短期的に利益を得る投資
  • 長期的に利益を得る投資

前者については、株の短期売買や、レバレッジの効いたFXのようなものが代表的です。

後者については、投信の積立や株や債券の長期保有が代表的です。

投資というと前者のイメージが強いかもしれません。

大々的に成功して有名になった人がいますし、その額も桁違いですからね。

ですが、はっきり言って前者は難易度も高く、誰にでもできるわけではないですし、損する可能性も高いです。

一方で後者は、ある程度利益を得るための方法が確立されていて、長期的に投資をするためリスクも低いと言えます。

ここでもう一度、投資の目的を思い出してみましょう。

貯金していても利息がつかなくて、少しでも増えるなら投資をしてみようかと…

大抵の場合、このような動機が多いと思います。

そして、このような目的にこそ長期的な投資が向いていると言えます。

ですが、その場合でも、積み立てたお金を何に使うつもりなのかは考えておく必要があります。

長期的な投資といっても、単純に老後の資金なのか、ローンの一括返済なのか、新しく家を買いたいのかは考えておいた方が良いです。

なぜなら、後段で説明しますが、これらによって投資の出口戦略が変わってくるからです。

また、どのくらい増やしたいのかも重要です。

当然ですがたくさん増やそうとすればするほどたくさん減る確率も上がり、大きなリスクを負うことになります。

いつまでに何の目的でどのくらい増やしたいのかを整理してみよう。

まずはじっくり長期投資

投資の目的にもよりますが、とりあえず貯金しても利息が付かないし…という場合がほとんどだと思うので、そのような場合には長期投資から入ることをおすすめします。

時間をかけて投資することでリスクを減らし、着実に資産を増やすことができます。

メリット

投資タイミングを分散できる

長期的な投資最大のメリットは時間をかけて良質な資産を作れること!

分散投資が大事だから、株や債券、国内や外国、いろんな商品を買いましょうとよく言われています。

もちろんそれがリスク分散に繋がることは確かなのですが、それよりも確実にリスクを分散する方法が投資タイミングを分散することです。

いわゆるドルコスト平均法という手法で、定期的に同じ金額分投資していくことで

  • 価格が下がっているときはたくさん購入できる
  • 価格が上がっているときは少ししか買わない

という投資になります。

この投資法の最大のメリットは高値掴みを避けることが可能であることです。

これは価格に対してだけではなく、外国株式等であれば為替相場に対しても同様の効果が得られます。

もちろん安いときに一気に投資して価格が上がってくれればそれが一番ですが、そんなことができるのは一握りのセンスのある人だけです。

ですが、それができなくても投資タイミングを分散して積み立てていくことで、ルール通りの積立投資を行うことで、相場変動に強い資産形成を行うことができるのです。

出口戦略が立てやすい

資産形成はしたいけど、将来引き出すときに景気が悪かったら目減りしちゃうんじゃ…

投資を始めるにあたって誰もが不安に思うことだと思います。

ですが、長期間の投資ということがこのリスクを大きく軽減してくれます。

景気は大きく減退することもありますが、それもいずれは回復し、さらに成長していくというのがこれまでの流れです。

将来のことは分かりませんが、それでも10年あればどんなに景気が悪くても元に戻れると思っています。

リーマンショックですら、10年後には元の株価水準に回復しているのですから。

長期投資は20年以上かけて将来の資産を形成するものですが、積立が終わったタイミングで必ず売却しなければならないわけではありません。

その時点でまとまった現金が必要なのであれば話は別ですが、そうでなければ景気が回復するまで待つ、少しずつ取り崩すなどして、ショックを和らげることが可能です。

確定拠出年金では受け取りタイミングを10年まで先送りできますし、積立NISAは20年を過ぎたとしても通常口座に移管してそのまま持ち続けることが可能です。

このように、受け取りタイミングを柔軟に変えることで不景気のタイミングを避けて現金化することができます。

逆に言うと、長期積立の時はそうなる前提で考え、「60歳で積立を売却して家を買う」という目標があるのであれば、50歳のころから売却タイミングを見計らっていく必要があります。

積み立てた資産の売却タイミングを計りやすいのも長期投資の利点!

複利効果を期待できる

長期間保有することで受け取った配当をそのまま再投資できるよ。

例えば、年間の利息が5%だった場合、100万円を30年預けると250万円(元本100万円+利息150万円)になります。

もし、受け取った5%の利息をそのまま受け取らずに、追加で投資に回した場合、なんと30年後には約430万円になり、4.3倍になっています。

これがいわゆる複利効果というもので、長期間投資すればするほど、雪だるま資金増えていきます。

もちろん、年利5%というには簡単な数字ではないので、もう少し現実的に年利2%で考えると、この場合は30年後に約180万円となり1.8倍になります。

日経平均やTOPIXの利回りが2%くらいなのでこのくらいが最低ラインと考えてよいと思います。

また、これは投信自体の価格が一定の場合で考えているので、前述のとおり、売却するタイミングを景気が良くなるまでずらすことで、売却益による利益も狙うことができます。

景気の波があるので常に同じ利回りをキープできると考えるのは楽観的ですが、それでも短期の投資では享受できないメリットがあることは確かです。

放置プレイできる

投資はじめると相場が気になって仕事が手につかなくなりそう…

特に投資をはじめたばかりの人には、相場の上下に一喜一憂してしまうのではないかと思います。

ですが、積立投資は「積立投資は毎月1万円で買えるだけの投信を買う」というルール通り、勝手に投資が行われていくので、相場が動いたからと言って自分でどうこうする訳ではありません。

短期売買なんかをやっているとディスプレイに張り付いて相場の動きをチェックして…なんてこともあるかもしれませんが、積立投資は放置プレイしか選択肢がありません。

また、私は相場の上下に一喜一憂するのも悪いことではないと思っています。

金融商品を持つことで相場や経済のニュースに敏感になり、マネーリテラシーが向上することは必ず自身のためになります。

経済の動きと自分の資産の動きをしっかり理解することは、新しい投資をするための土台を作ることに他なりません。

積立投資は放置プレイで本業に集中できる!

デメリット

いいことばっかり言っているけどデメリットはないの?

長期投資という名の通り、どうしても時間のかかるものです。

そして、それに伴うデメリットも存在しています。

一気に投資はできない

ある程度まとまったお金を投資に回したいときは、少しずつしか積み立てられないため向いていないという側面もあります。

私自身も同じ悩みを持っていて、あれこれ考えていました。

結果的に、あせって全部積立に回さなくても良いと思い、将来的にも無理なく毎月積み立てられる金額ずつ積み立てることにし、余剰分は積立投資に回すまでの期間で債券に投資しています。

債券であれば満期まで持てば元本を保証しつつ利息を受け取れるので、積立投資までの繋ぎには適しています。

積立投資はのんびり少しずつが基本!

途中で辞めるタイミングが難しい

急に現金が必要になったので積立を解約したいということはあり得る話です。

ですが、その時景気が悪く、投信の価格が下がっていた場合、元本割れを起こす可能性があります。

長期の積立投資は長期間でじっくりと資産を育て、売却するタイミングを見計らって換金するという性質上、急に動かしたい場合は都合が悪いことが多いです。

次に説明する確定拠出年金についても同様です。

いつでも都合よく換金できるとは限らないから注意!

確定拠出年金制度を使うと途中で換金できない

もうひとつ注意しなければならないのが、次に説明する制度のうち、確定拠出年金を使う場合は60歳まで一切換金ができないという点です。

この制度は税制面でお得な分、途中でやめることができない(積立の停止は可能)ので、急に現金が必要になった場合はあてにすることができません。

お得な制度には縛りもあるので要確認!

手数料がかさむ

昔は、定期的に購入を繰り返すために手数料がかさむというデメリットもあったのですが、最近は売買手数料がかからない商品が増えてきていて、この辺はあまり気にしなくてよいのかなぁと思っています。

ただし、自分が購入しようとしている商品に購入手数料が存在している場合は注意が必要です。

この後にもお話しますが、むしろ購入手数料のある商品はおすすめしません。

やっぱり手数料がかからない商品が一番!

資産形成を支援する制度

よし、じゃあ早速はじめてみよう!
ちょっと待って!
積立投資に利用できる制度があるからそれについても勉強しよう。

積立NISAや確定拠出年金など、積立投資で利用できる制度があり、みなさんも名前くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか。

国としても年金の運用が厳しくなる中、自分の資産は自分で形成して欲しいということで、それを助成する制度を打ち出しています。

確定拠出年金は会社員なのか個人事業主なのか、会社が加入しているのか否かで限度額等が変わってくるのですが、基本的にはお得な制度です。

とはいえ気を付けないと将来思わぬ落とし穴にはまってしまうこともありえるので注意が必要です。

こちらについては以前記事にしているのでそちらを参考にしてもらえればと思います。

確定拠出年金のメリット・デメリット|損得を見極めるポイントとは
以前も少しふれたことがありましたが、今回は確定拠出年金のメリット・デメリットについて書きたいと思います。確定拠出年金は、国民年金に上乗せされる厚生年金、その上にさらに3段階目として上乗せされる部分のことで、似たようなものに確定給付年...

一方、積立NISAについては、確定拠出年金ほどの節税効果はないものの、年間40万までの投資については利益が非課税という分かりやすさが売りです。

年間40万円までなら誰でも非課税!積立NISAのすすめ
これまで投資に関する記事を書くとき、いつも積立NISAをおすすめの商品にあげながら、積立NISAについての紹介記事がなかったので、今回は積立NISAを紹介したいと思います。積立NISAは2018年1月からはじまった制度で、比較的あた...

どちらの制度も積立投資を想定したもので、対象の商品も積立を前提とした投資信託となっています。

取りあえず投資を始めてみたいということであれば、まずは積立NISAを利用して投信の積立をしてみることをおすすめします。

投資商品の選び方

いろんな投信があってどれを選んだら良いのか分からないよ…

投信と言っても種類は様々。

株に債券、リート(不動産)などの投資対象があり、それぞれについて国内、海外の商品が存在します。

さらにそれらの組み合わせの商品なんかもあり、初心者にはどれを選んだら良いのかさっぱりかもしれません。

以前書いた記事の繰り返しになってしまいますが、ここでは初心者におすすめの商品タイプを紹介したいと思います。

インデックス投資商品の比較
世間では、インデックスファンドに長期で積み立てておくのが一番簡単で安全な投資だとよく言われています。昨年はこんな本もちょっと話題になりました。このブログで紹介している投資実績も、 積立NISA ⇒ 外国株式インデックス ...

初心者におすすめとは言いましたが、基本的にどこまでいってもこの手の商品が最も効率が良かったりするので、積立投資についてはこれが最適解なのではないかと思っています。

株式インデックス連動型

株、債券、リート、バランス型(混合タイプ)など、インデックスにはいくつかのカテゴリがあります。

この中でおすすめなのは株式インデックスに連動するタイプの商品です。

その理由は

  • 長期的に見れば上下を繰り返しながらも上昇が見込める
  • リスクを予想しやすい
  • 様々な業種に分散した投資になる

という特徴があるからです。

一番大きいのは昔からある伝統的な商品で、動きの幅が予想しやすいということです。

どんなに酷くても3~4割下落程度で、10年経てば元に戻る…というイメージですね。

バランス型であれば業種だけではなく商品の種類としても分散できますが、以下のようなデメリットもあります。

  • 手数料が高め
  • 時点によって中身のバランスが変わるので市場との関連性が分かりづらい(投資内容が分かりづらい)
  • 本当にリスクが分散されるかは運用者(ファンド)の腕次第

リートに関しては、不動産投資の一点集中となること、将来の展望を掴みづらいということもあり、最初の投資としてはおすすめしていません。

市場との関連性も明確でリスクも分散できる株式インデックスがおすすめ!

先進国

インデックスにはどこの株式かという違いがあって、

  • 特定の国(日本や米国、中国)
  • 特定の地域(アジア、欧州)
  • 市場成熟度(先進国、新興国)

あたりでターゲットとなる地域が絞られています。

特定の国のインデックスの場合は、その国固有の事情で大きな下落が起きる可能性があります。

最近ですとBrexitなんかが良い例ですね。

地域を絞ったインデックスもあるのですが、こちらも特定の国のインデックスと同様、特定の地域にフォーカスしているため、リスクの分散という点で少し弱いと思います。

そうなると先進国と新興国のどちらかという選択肢が残るのですが、新興国インデックスの商品

  • 手数料が高めになること
  • リスクが高め

というデメリットがあります。

その分大きなリターンを望めるのですが、新興国は思わぬ理由により大幅に価値が下がってしまうこともあるため、最初の投資としてはおすすめしません。

先進国のインデックスであれば、米国、欧州を中心に手広く分散できるので、すべてが同時にダメになるという可能性はかなり低いと思います。

先進国の株式インデックスと言う場合は、日本は含めないことが多いです。
為替のリスクを混ぜないためとも言われています。

また、株式インデックスをすすめる理由と同じで、先進国の市場は昔から存在しているため、将来の振れ幅を予想しやすいというのも大きいです。

先進国に手広く分散投資できる先進国インデックスがおすすめ!

手数料の安いもの

これはもはや前提条件と言って良いです。

どんなに中身の良い投信でも、手数料が高くては台無しです。

どのくらい損なのかは以前書いた記事を参考にしてもらえればと思います。

404 NOT FOUND | すずかさんの千思万考
役に立ちそうなあれこれを雑多に発信

手数料はインデックスの種類、ファンド(運用会社)によって異なります。

内容はほとんど同じなのに手数料が全然違うなんて場合もあるので要注意です。

会社で加入している確定拠出年金では購入できる商品が限られていることが多いので選べる範囲で安いものを選ぶしかありませんが、積立NISAやiDeCoであれば、人気の商品を選んでおけばほぼ間違いありません。

「三菱UFJ国際投信」の「eMAXIS Slim」シリーズがどのジャンルでも人気で、それも納得の手数料の低さです。

手数料が低いのは絶対条件!

証券会社の選び方

投信積立目的で口座を開設するのであれば、楽天証券かSBI証券の二択になると思います。

どちらも積立NISAから確定拠出年金まで対応していて、商品のラインナップも良い勝負です。

ただ、普段楽天にお世話になっているのであれば圧倒的に楽天証券の方がお得です。

以前の記事でも紹介しましたが、月々の積立を楽天カードで支払うことで、月5万円までは楽天スーパーポイントが付与されます。

投信の積立がプラス1%|楽天証券と楽天カードでお得に積立
一昨日(2018年8月28日)のニュースですが、楽天証券で楽天カードを使って投信を買えるようになるとのことです。 月に5万円までという上限があるものの、これってかなりすごいことだと思います。 少なくとも積立NISAの金額分は十分...

これは単純に積立金額が1%増えるのと同じなので、利回りを小数点以下であれこれ気にする現状を考えると、非常に大きいです。

もちろん溜まったポイントは積み立てに回さずに、買い物で使うことも可能です。

また、逆に楽天スーパーポイントで投信を買うことも可能です。

普段の光熱費や通信費、買い物の支払いを楽天カードで行い、貯まった楽天スーパーポイントは投資に回すなんて使い方も面白いかもしれません。

楽天証券

おわりに

長くなりましたが、今回は投資デビューにあたって、投資の考え方、おすすめの商品についてまとめました。

株式インデックスに長期積立が正解と良く言われますが、こうやってあらためてまとめてみると本当にその通りだなぁと感じます。

もちろん、入門としておすすめというだけで、他の商品を否定するわけではありません。

私自身、株価指数CFDや国債も持っていますし、配当や株主優待目的で個別株も買ってみようかなぁと思っているところだったりします。

株式インデックスファンドについては、以下の本が勉強になるので、ぜひ読んでもらえればと思います。

また、確定拠出年金と積立NISAで私が投資しているインデックスファンドの実績も紹介しているので、参考にしてもらえればと思います。

節税しながら資産形成!確定拠出年金の積立実績
このシリーズでは2018年からはじめた、確定拠出年金の制度を活用した積立実績を紹介していきます 多くの会社で導入されている確定拠出年金制度や、個人型の確定拠出年金であるiDeCoは、税制面で非常に優遇さ...
制度を活かして複利効果を最大化!積立NISAの投資実績
このシリーズでは、2018年から始まった制度である積立NISAを利用した、投信積立の実績を紹介していきます。前回の実績紹介はこちら。今回は2019年9月30日時点の実績です。大きな更新箇所はこのようにコメントとして記載していま...

この記事が投資を考えているみなさんの役に立てればうれしいです。

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