以前の記事で、あまり複雑にサービスの組み合わせてポイント還元を狙うよりも、ちゃんと支出を管理して無駄をなくせるようにすべきという話をしました。

とはいえ、どのサービスもまだ発展途上でお店も対応しきれていないところが多く、このサービスは使えるけどこのサービスは使えないなんてことも多いです。
今回は可能な限りシンプルに、日ごろから使うのに向いているサービスはどれなのかを考えてみたいと思います。
前提
まず決済サービスやクレジットカードを、一度使い始めたら長く使い続けると考えないことが大事です。
ある意味そうさせないための囲い込み手段としてのポイント還元でもあるのですが、他に良いサービスが見つかればそ、さっさとポイントを使い切って引っ越せば良いのです。
日ごろの買い物で使っているのであれば、食料品や衣類の買い物に使えばすぐに使い切れるはずです。
これと決めたサービスをずっと使い続ける前提で考えてしまうと、やはりポイント還元率に目が行き、いろいろなサービスを過度に組み合わせてしまったりと、逆に不自由になってしまいます。
良く使うお店で選ぶ
日ごろの買い物をどこでするか、やはりこれが一番大きいです。
簡単に買い物ができるネットショッピングと、そこでは買いづらい食料品などを取り扱っている実店舗のサービスに分かれると思います。
ネットショッピング
やはりAmazonと楽天がネットショッピングのシェアも大きく、サービスも多彩です。
特に楽天については、ネットショッピングだけではなく楽天銀行や楽天証券など、様々なサービスを利用することで更にポイントがたまる仕組みになっていて、まさに楽天経済圏と言えます。
一方、言わずもがなですが、Amazonについてはネットショッピングに加え、音楽や動画、電子書籍の配信、販売が充実しています。
どちらも楽天カード、Amazonカードというクレジットカードがあり、それによる支払でポイントがたくさんたまる仕組みになっています。
ネットショッピングはキャッシュレス決済というより、単にどのクレジットカードを使うかですね。
他のお店でも1%のポイントが付くので、実店舗での買い物にも使ってまとめて管理するのも悪くないです。
実店舗
食料品や衣料品など、日ごろ買わないといけない生活必需品はやはり実店舗がメインになっているのではないでしょうか。
この辺ではやはりnanaco、WAON、楽天Edyが強いです。
ポイントの還元率としてはnanacoが高いですが、
- イトーヨーカドーやセブンイレブンを良く使うならnanaco
- イオンを良く使うならWAON
- 楽天関連のサービスを使っているのなら楽天Edy
という、当たり前のところが判断ポイントですね。
どのサービスも自社のクレジットカードからのチャージであればポイントは溜まりますが、それよりも利便性を考える方が大事です。
生活圏で選ぶ
交通系ICカードはなんといっても対応店舗の圧倒的な多さが魅力です。
また、社会人や学生であれば通勤、通学に使う定期としてほとんどの人が持っているのではないかと思います。
JRを使っているのであればモバイルSuicaは必須と言っても良いくらいです。
Suicaが使えるところはPASMOも使えるので困りはしないのですが、唯一つらいのがスマホで使えない点。
都心で地下鉄を使っている人は、なんでモバイルPASMOがないんだよ!!と思っていることでしょう…
サービスの選び方
それで結局どれを選べば良いのかという話ですが、
- ネットショッピング向けのクレジットカード+交通系ICカード
- ネットショッピング向けのクレジットカード+量販店主導の決済サービス(nanaco等)
くらいまでがしっかりと支出を管理できる範囲かなぁと思っています。
Apple PayやGoogle Payにクレジットカードを登録すれば、最近はそれなりの数の店舗でスマホ決済ができるので、ネットショッピングでも実店舗での買い物でも支払いに不便さを感じることは殆どありません。
今回はポイント還元率による比較はしていませんが、どちらもクレジットカードや決済サービスのポイント還元で1%~2%くらいは還元されます。
なお、店舗毎にカードを作るのは管理も煩雑になりますし、そこで買わないといけないと思って逆に損していたりなんてこともあり得るのであまりおすすめしません。
ですが、確実に発生する固定費に対してであれば、管理もしやすいのでありかなと思っています。
例えばドコモで携帯を使っているのであればdカードを作って携帯料金だけをそこから支払うというイメージです。
貯まったポイントもすぐに携帯料金の支払いに回せるので無駄もありません。
また、モバイルSuicaユーザであれば、それ専用にビューカードを作るのも良いと思います。
Suicaチャージで1.5%のポイントが付くのもお得ですが、定期券や特急券の購入にもポイントが付くので絶対に必要となる固定費を安く抑えることができます。
こちらも溜まったポイントを電車代としてそのまま使うこともできるので、交通費限定として利用すればお得な上に管理もしやすいです。
参考までに私の使っているサービスを紹介すると以下のような感じです。クレジットカードの用途を限定することでお金の管理をしやすいようにしています。
- 楽天カード
⇒楽天証券の積立用 - ビックカメラSuicaカード
⇒モバイルSuica専用 - Amazonカード
⇒上記以外のクレカ決済はすべてこれ
⇒Apple Payでも利用 - モバイルSuica
⇒通勤定期
⇒Apple Payが使えないところはこれ
おわりに
この記事を書いているときにちょうどPay Payの100億円還元キャンペーンの第2弾が発表されていました。
1回あたりの金額に上限があるのはこの手のサービスとしてはまあ仕方ないかなというところですが、使用するクレジットカードによって還元率や使用金額の上限があったりとまた複雑化しています。
今回便利さという観点で比較してみると、QRコード決済は全く見当の余地もありませんでした。
対応店舗は広がっているものの、決済までのステップが多いのもデメリットです。
更に日本ではQRコード決済を導入しているところでは大抵Apple Payや交通系ICカードが使えるので出番がないんですよね。
観光客向けには良いと思いますが、そうでなければ高額な還元キャンペーンがなくなった途端見向きもされなくなってしまう気がします。
どんどん新しいサービスが出てくるため、どのサービスが良いのか悩み、使っていてもまた新しいサービスを見かけると悩んでしまうのは良くあることです。
ですが、悩むこと自体がコストでもあります。
あれこれ悩んでいる時間があったら、その分仕事をがんばる、勉強するなどした方が結果的に得ではないでしょうか。
だからあれこれ悩まずに、シンプルで便利なサービスを使って、もっと良いものが始まればすぐに乗り換えれば良いのです。
そして簡単に乗り換えられるようにしておくためにも、シンプルなサービスを使うことが大事だと思います。
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