
積立投資をしている人にとっては相場が下落したタイミングは割安で積み立てる絶好の機会。
積立NISAや確定拠出年金は自動的に購入されるのであまり意識はしないかもしれませんが、いつも通り積み立てているだけでも普段より多めに買われているはずです。
株価指数CFDについても基本的には同じですが、別途記事にした通り、GMOクリック証券では評価損を打ち消すだけの現金を入金しないと追加の購入ができません。

これは下落時に過度に買いに走ってしまうようなリスクを取らせないための仕組みではありますが、評価損を買付余力と任意証拠金で二重にカバーしないといけないのはなかなか辛いもの。
ですが、事前に下落時に購入するラインを決めておくことで、ある程度買付余力をコントロールし、必要な現金を抑えることも可能です。
下落時に購入するラインを事前に設定
株価指数CFDでは、注文時に有効期限を翌週末とすることで、指値の注文を最大で2週間キープすることが可能です。
例えば現在の価格を7,000として、毎月の積立タイミングの前の週に指値を5,000として注文すれば、その日から積み立て日までに5,000まで下落すれば積み立てが行われます。
やることはたったこれだけです。
5,000まで下がった場合、買付余力は評価損が拡大することでマイナスになっていると思いますが、そうなる前の注文は引き続き有効です。
もしも5,000まで下がって積み立てられればラッキー、そうでなければ評価損分の現金を追加し、その時の価格で積み立てればいつも通りです。
具体例
2月の積み立て用に4万円の買付余力が残っている状態で、価格が以下のように変動したとします。
日付 | 買付余力 | 保有枚数 | 平均 取得価格 | 現在価格 | GBP/JPY | 評価損益 |
2月1日 | 40,000 | 10 | 7,000 | 7,000 | 140 | 0 |
2月10日 | -240,000 | 10 | 7,000 | 5,000 | 140 | -280,000 |
いざ10日になって積み立てようとしても、評価損の拡大によって買付余力がマイナスになっているため、追加で現金を24万円入金しないと新規の注文はできません。
これ自体はこちらで説明している通り、投資に見合った現金をキープして対応するのがセオリーです。
ですが、仮にこの2月10日の注文を2月1日の時点で実施している場合、以下のような動きとなります。
日付 | 買付余力 | 保有枚数 | 平均 取得価格 | 現在価格 | GBP/JPY | 評価損益 |
2月1日 | 40,000 | 10 | 7,000 | 7,000 | 140 | 0 |
2月10日 | -280,000 | 11 | 6,818 | 5,000 | 140 | -280,000 |
買付余力がマイナスになっても2月1日に実施した注文は無効にならず約定されます。
元々消費される予定だった買付余力40,000円を使って5,000で1枚購入され、平均取得価格も6,818まで下がっています。
買付余力はマイナスになっていますが、そもそも40,000円につき1枚買うという前提(証拠金)が評価損を吸収してくれているので問題はありません。
注意しないといけないのは時価総額と必要証拠金であって、買付余力ではありません。
注意点
買付余力がマイナスになってからの変更は不可
買付余力がマイナスになってしまうと、注文の価格修正や任意証拠金の量を変更することはできません。
特に任意証拠金を変更せずに注文した場合、ロスカットレートまでの余裕がない約定となってしまうので注意が必要です。
注文時には必ずロスカットレートの変更を行うようにしましょう。
万能ではない
当たり前ですが、5,000の指値なので4,900までしか下がらなければ注文は実行されません。
その場合は通常の場合と同様、現金を入金してから購入するか、そのタイミングでの購入を見送るかの選択をしなければいけません。
ここまで下がったのならば絶対に買うというラインを事前に決め、そうでない場合はいつも通りという使い方が適しているでしょう。
おわりに
暴落中は特に、今買わないと損かも?もっと下がるかも?と落ち着かないことが多く、想像以上に買い漁ってしまったりということも良くあります。
GMOクリック証券の買付余力の仕組みはそのようなリスクを軽減するものです。
また、今回お話しした手法は、余裕のある時に落ち着いて下落時の購入ラインを決めるということに他なりません。
決めたタイミングで決めた額だけ買うのが積立投資ですが、暴落時には安く買いたくなってしまうのは仕方のないこと。
そんな時は今回お話しした手法を試してみてください。
紹介してきた通り、GMOクリック証券のCFDは過度なリスクを取らせない仕組みになっていて、初心者が安全に積立投資をするのに適していると言えます。
少額(リスクを抑えても3万円~4万円程度)から始められますので、興味を持たれた方はまず口座を開設してみましょう。
他の商品と同様、口座開設は無料です。
今回の記事でも説明した通り、積立の注文にしても、そもそもの設計にしても、事前の計画が何より大事です。
過度なリスクを取らせない仕組みがあるとはいえ、それは大きな損を避けるだけであり、損が全く発生しないというものではありませんし、積立の目標はリスクの取り方は自分で決めて責任を持つ必要があります。
以下の記事でCFD積立の設計について説明しているので、これからはじめようという方は参考にしてもらえればと思います。

この記事がCFDに興味を持っている人の助けになればうれしいです。
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