このシリーズでは、2018年から始まった制度である積立NISAを利用した、投信積立の実績を紹介していきます。
前回の実績紹介はこちら。

今回は2019年4月30日時点の実績です。
投資の方針
まず積立NISAですが、その名の通り、積立投資に適した商品に限定して活用できる制度となっています。
したがって、投資方針は基本的に積立投資がベースになります。
積立NISAの特徴としては、
- 利用可能な期間は20年
- 年間の利用可能額は40万円
- 利用可能額の範囲内の投資については売却益および配当が非課税
などがあげられます。
詳しくは以下の記事を参照してもらえればと思います。

積立NISAを利用した投資に工夫の余地があるとすれば、
- 複数の商品に積み立てる
- 利益が上がったら途中で売却をして他の商品に乗り換える
くらいですが、私としては長期の積立投資に適した商品は限られていると思っています。
また、短期的に稼げそうな商品なんて簡単には見つけられませんし、仕事をしている人であれば投資に時間を費やすのも難しいと思います。
ですので、基本的な方針は、
- 自動的に指定金額分を積立
- 途中解約はしない
という感じです。
長期の積立投資なので、長期的には株式市場は成長するという前提に基づいて、短期的な価格の上下は気にせずに放置プレイをモットーとしています。
出口戦略
積立NISAは20年間の制度と言いましたが、ちょっとややこしくて、購入時点から20年間は売却や配当の利益が非課税なのです。
そのため、最後の20年目に40万円分の投信を購入した場合、その40万円分の投資は40年目まで非課税となります。
この時点で売るか売らないかの選択肢があるのですが、売らなかった場合は20年目を迎えた金額から順番に課税対象となる口座に移管されていきます。
ここに積立NISAの重要なポイントがあって、移管された時点の「投資額+評価損益」がその時点の投資額に置き換わります。
例えば、100万円で買った投信が120万円になった場合、売却することで20万円の利益が出ます。
積立NISAの20年間の期間中であれば、この20万円に対しては税金はかかりません。
さらにそのまま20年過ぎて課税対象の口座に移管された場合、その時点で評価益が0にリセットされ、100万円だ買ったはずの投信が120万円で買ったことになるのです。
当然、その時点で評価益は0なので税金はかかりません。
言い換えれば、積立NISAで投資したお金は20年目を迎えるまでに発生した利益に対して税金がかからないということです。
ですので、出口戦略としては、
- 15年目くらいから景気の良いタイミングで古いものから売却していく
- 20年目で景気が良ければ全部売る
- 20年目で景気が悪ければ課税対象の口座に徐々に引っ越しつつ景気が良くなったら売る
という流れで考えています。
2については、評価益が出ている場合に限りますが、特にお金に困っていないのであれば売らずに課税対象の口座に引っ越すという選択肢もありです。
この辺は確定拠出年金と同じで、10年あれば必ず1度は景気が良く成るタイミングがあるという前提です。
あのリーマンショックですら、10年経てば元通り以上に景気が回復しているのだから…!
選んだ商品
投資の方針に基づき、
- 長期的に成長の見込める先進国株式の投信
- とにかく手数料が安い
で探した結果、「三菱UFJ国際投信」の「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」にいきつきました。
積立NISAや確定拠出年金(iDeCo)の定番とも言える商品で、信託報酬(手数料)が「0.11772%以内」という文字通り桁違いの手数料の安さが売りです。
長期の積立投資では、手数料の高さが複利で効いてきてしまうので、手数料が安いということは非常に重要です。
投資実績
これまでの月末における積立金額と評価損益は以下の通りです。
基準月末 | 積立額 | 評価損益 |
2018年3月末 | 33,999 | -546 |
2018年4月末 | 66,379 | 1,707 |
2018年5月末 | 100,378 | 1,668 |
2018年6月末 | 134,377 | 2,082 |
2018年7月末 | 168,376 | 7,633 |
2018年8月末 | 205,613 | 11,944 |
2018年9月末 | 234,755 | 18,134 |
2018年10月末 | 270,373 | -5,331 |
2018年11月末 | 304,372 | 977 |
2018年12月末 | 335,133 | -32,363 |
2019年1月末 | 365,894 | -11,894 |
2019年2月末 | 398,274 | 10,038 |
2019年3月末 | 430,654 | 12,860 |
2019年4月末 | 463,034 | 32,900 |
3月から引き続き株価が上昇し、3月末時点と比較して評価益が倍以上になっています。
といっても20年という長いスパンの投資ですので、このような変化に一喜一憂しても仕方ありません。
むしろ、もっと下落状態が続けばたくさん安い価格で買えたのに…と思うべきところですね。
もう少し細かい評価損益の推移は以下のグラフのとおりです。
また、直近1か月についての評価損益の推移は以下のグラフのとおりです。
1月下旬から回復基調となり、それが続いています。
中旬ころに一度下げましたが、その後だいぶ回復しています。
4月も上がり続け、最高値付近にまできています。
こうなると逆に投資するのが怖くなりますが、積立投資は高値の時は少量しか買えず、下落した時にたくさん買うことになりますので、20年や30年スパンで考えて始めるのであれば気にすることはありません。
投資方針通り、一喜一憂せず、こつこつと積み立てていきましょう。
おわりに
このシリーズでは、月に1回データを更新して、積立NISAの投資実績を紹介していきます。
積立NISAは確定拠出年金と違って所得控除の仕組みはありませんが、そのため誰でもシンプルに税制面の優遇を受けることができ、積立投資ということもあり初心者にもお勧めできる投資制度となっています。
積立NISAは様々な証券会社で参加することができますが、私は楽天証券をおすすめしています。
以前の記事でも紹介しましたが、投信を楽天カードを使って購入することができます。

月に5万円までは楽天スーパーポイントの付与対象となるため、積立NISAをすべてポイント還元の対象とすることができ、実質積立額が1%増加するようなものです。
20年スパンで見るとかなりの違いになってくると思います。
このブログで紹介している積立NISAや確定拠出年金、株価指数CFDはどれも長期の積立投資を前提としていて、時間をかけて高値掴みを避け、仕事をしながらでもこつこつと投資できること目標として設計しています。
もちろんリスクはありますが、そのリスクを自身で理解し、回避、軽減できるための策も考えたうえで紹介していきます。
投資実績も、そのまま鵜呑みにするのではなく、この人のやり方ではこんな結果になるんだなと、参考にしてもらえればと思います。
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