株価指数CFD(くりっく株365)が上場廃止、取るべき対応は

株価指数CFD

タイトルの通りですが、株価指数CFD(くりっく株365)が上場廃止になるというニュースがありました。

私を含め、長期保有前提で積み立てていた人にとっては寝耳に水だったと思います。

上場廃止時期は2021年3月になります。

今回の記事では、そこまでにどう動けばよいのかを考えてみたいと思います。

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上場廃止理由

上場廃止と言ってはいますが、実質的には新商品を開始するため、旧商品となるくりっく株365が廃止されるという形です。

ではなぜ新商品をはじめる必要があるのかというと、株価指数CFDと現物(株価指数)の価格かい離が大きくなっていたからです。

株価指数CFDは基本的に長期保有が前提で、売る人というのはあまり出てきません。

そのため、価格が現物に比べ、高くなりがちでした。

以下は最近のFTSEの株価指数CFDと現物の価格推移です。

これを解消するため、新しく設計した商品を開始するということです。

新商品のメリット・デメリット

説明を読む限り、株価指数CFDと現物の価格差が縮まるという点では改善されています。

ですが、長期保有して積み立てる前提で考えると、明らかに改悪と言えます。

ざっくりと言うと、

  1. 1年に1回強制的に決済される
  2. 決済の時点で利益が出ていればそこには20%の税金がかかる
  3. 決済後にロール(再購入)するのであれば再度手数料がかかる
  4. 毎年決済して再購入するので高値掴みの可能性が高まる

というイメージです。

特に②が致命的で、これまでは複利により大きな利回りが期待できていましたが、1年ごとの決済で税金がかかるので利回りが落ちてしまいます。

③についてもかなり痛くて、積立投資で購入タイミングを分散し、高値掴みを避けるというスタイルが通用しなくなります。

改善されるのは株価指数CFDと現物の価格差だけですが、そもそも積立投資をしているのであれば、価格差なんてほとんど気にしていなかったと思います。

大事なのは配当と金利相当額だけです。

短期売買する人にとっては改善と言えるかもしれませんが、積立投資をしている人にとっては致命的なレベルの改悪と言えます。

出口戦略

ということで、積立投資をしている人は出口戦略を考えなければいけません。

どうするのが良いか、考えてみたいと思います。

何もせずに上場廃止を迎える

何もせずに上場廃止の2021年3月を迎えると、強制的に決済(売却)されてしまいます。

その際の最終決済価格(売却価格)は、上場廃止日の最終清算価格に調整を加えたものと書かれています。

最終決済価格は2019年5月24日(上場廃止を発表した日)前後の価格かい離率を考慮したもので、「この発表によってCFDと現物の価格差が変わってしまったらその分は調整して元に戻すよ」というイメージです。

2021年3月の現物価格がどうなっているかなんて分かりませんので、何もせずに上場廃止を待つというのは得策ではないと思います。

新商品に乗り換える

現行商品を売却と新商品の購入を同時に行えば、同じ株価指数に連動しているので価格自体はそこまで変わらないと思います。

とはいえ、現行商品は現物との価格差があり、スプレッド(買値と売値の差)も大きいため、思わぬ損が出る可能性は高いです。

また、積立投資をしているのであれば乗り換えるメリットは何もないので、やはりおすすめできません。

タイミングを見計らって売却する

上場廃止まで1年半あります。

その間に1度は売るのに適したタイミングは来ると思います。

どのタイミングで売るかは評価損益がどうなっているか次第ですが、私は以下のように考えています。

以下で言う評価損、評価益とは、配当相当額および金利相当額を考慮しない、価格差による評価損益を指しています。

評価損が出ている場合

もうこれは評価損がなくなったタイミングに売却で良いと思います。

今(2019年5月)で評価損が出ているものについては、比較的高値掴みしたものと言えるので、損が出なければ御の字くらいに考えています。

もし評価損が解消されなくても、他の評価益の出ているCFDと相殺できるのであれば評価損の状態でも売ってしまうかもしれません。

評価益が出ている場合

これはもうどこまで粘るかでしかないのですが、1年間の配当相当額以上の評価益が出ているのであれば売却した方が良いと思います。

その価格で売れるのであれば、少なくとも「価格差による損益が0以上、かつ今年一年の配当を受け取る」のと同等の利益を得ることができます。

そこまでの評価益が出ていない場合でも、これまでの配当分は利益として手元に残る(ここでいう評価損益には配当相当額は踏めていないため)ので、諦めて売ってしまっても良いかもしれません。

その場合は「今年の配当はいまいちだった」と同等の結果となります。

積み立て始めて間もない場合

仮に積立が3年を超えているのであれば、それなりの評価益が出ているので、上記の評価益が出ている場合の考え方で良いと思います。

積立期間が1年以下の場合、人によっては高値掴みをして評価損になっているかもしれません。

ですがその場合は、まだ積立額自体が大きくないため、評価損の金額としてはそこまで大きくはないのではないでしょうか。

損を出したくないという考え方は分かりますが、早めに損切をして次の投資に回すのも大きな選択肢のひとつです。

今後の予定

私自身については、くりっく株365からは少しずつ売却をしながら撤退していき、GMOクリック証券CFDの店頭CFDに積み立てていく予定です。

店頭CFDはくりっく株365の現行商品と極めて特性の近い商品で、一番大きな違いは為替のリスクがあるということです。

かなり昔ですが少しだけ積み立てていた時期があり、そのCFDがまだ残っています。

もともと手数料でも利回りでも店頭CFDの方がくりっく株365よりも有利だったのですが、為替リスクを気にしなくてよいシンプルさでくりっく株365を選んでいました。

くりっく株365では為替レートは固定としていましたが、店頭CFDの場合はその時のポンドと円の為替レート次第で評価損益が動いてしまいます。

ですが、長期の積立を行うのであれば、株の価格と同様に、為替のレートも高値掴みを避けられることになるので、あまり気にする必要はないのではないかと思います。

外国株式の投資信託に積み立てるのと理屈は全く一緒です。

実際に今と同じ投資を店頭CFDでやっていたと仮定して試算してみると、むしろ成績はくりっく株365よりも良かったくらいです。

最初に積み立てていたのをやめなければ良かったと思わなくもないですが、くりっく株で積み立てた実績があるからこそ店頭CFDの良さも見えてきたのだと思います。

くりっく株とGMOクリック証券のCFDの違いについては以下の記事で紹介しているので、参考にしてもらえればと思います。

為替リスクを味方に!GMOクリック証券で株価指数CFD積立
株価指数CFD関連記事のもくじはこちら。2021年3月でくりっく株365が上場廃止となることが決まりました。その引っ越し先としてGMOクリック証券の店頭CFDを選択する人は多いと思います。基本的な特徴はくりっく株365と同様です...

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また、GMOクリック証券のCFD投資実績についても、ある程度データが揃ったタイミングで紹介していきたいと思います。

おわりに

定期的な積立投資をしていたのであれば、そこまで高値掴みをしていないはずなので、上場廃止により大きな損を出すということはないのではないかと思います。

それよりも、20年、30年と積み立てていくつもりでいたものが予想以上に早く終わってしまうことに対するショックの方が大きいのではないでしょうか。

こうやってみるとやはり分散投資というのは大事で、株価指数CFDだけでなく、複数の投資信託にも積み立てていて正解でした。

CFDに限らず、投資信託にも中途償還の可能性はありますので、いくつかに分散するのは重要ですね。

突然の上場廃止のニュースでしたが、まだ当局の承認を得られていないということもあり、今後変更になる可能性もあります。

また、上場廃止まで1年半ありますので、焦らずに次の一手を考えていきましょう。

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