
この記事では、積立投資のためのツールとして紹介している株価指数CFDを利用して、短期の売買で利益を上げるかたちの投資について、実績を紹介していきます。
今回は初回ですが、2018年11月1日~2018年12月16日時点の実績です。
結果として40枚決済され、約12万円の収益となりました。
投資の方針
過去にも何度か短期で売買を繰り返す投資に挑戦し、いまいちだったので撤退をしてきました。
今回はその反省を踏まえて、まずは目的からあらためて整理しなおしました。
目的
投資なので、もちろん余剰金を使って実施するのは当たり前です。
その中でも、今回は
積立投資にまわせずに銀行口座に眠っているお金
を利用して投資を行います。
積立投資は一定期間毎に決まった額を投資していくのですが、これは投資タイミングを分散し、高値掴みを回避して、価格変動に強いポートフォリオを作るのが目的です。
一方で、今まで貯めたきたある程度のお金があって、それを貯金を投資にまわすにはちょっと時間がかかります。
仮に元手が500万円あったとしても、積立投資を行う場合は、まずは現実的に自分が将来にわたっていくらまでなら積み立てることができるかをベースに考えます。
元手に500万円あるので、50万円ずつ積み立てるとしてしまうと、10か月後から先も50万円ずつ積み立てなければなりません。
もしそれができずに10か月後から先は5万円ずつとしてしまうと、投資額の比重が最初の10か月によってしまい、仮にその時期が高値のタイミングであった場合、非常に価格下落に弱いポートフォリオとなってしまいます。
かといって、最初から5万円ずつ積み立てていくとすると元手の500万円を消化するのは8年以上先…となります。
この例では極端でしたが、ある程度貯金を頑張ってきた人が積立投資を始めようとした場合、どうしてもこのような悩みが出てきます。
この記事で紹介している投資は、上記のような投資予定だけど消化しきれていないお金を使うことを前提としています。
ルール
目的に書いた内容を前提に、これまでの実験を踏まえて今回の投資では以下を前提に置いています。
レバレッジは7倍とする
レバレッジが7倍なので、FTSEの価格を7,000として、証拠金10万円につき1枚買う計算になります。
FTSE100の価格が10%下落するとロスカットされるイメージです。
7,000×100×0.1=70,000円
となるので、これに維持証拠金26,000円を足して、きりの良いところで10万円としています。
積立投資では危ないレバレッジですが、短期売買ということでそれなりの頻度で市場の状況をチェックすることと、後述のいざというときは積立に切り替えという前提があるので、このくらいのリスクを取っても大丈夫という判断です。
IFDでこまめに利食いを行う
株価指数CFDにはIFD(IfDone)という注文機能があります。
これは、ある注文が成立したらもう1つの注文を出すという注文の仕方で、
- 7,000になったら買い注文
- 7,100になったら売り注文
という形で注文します。この時、2つ目の注文は1つ目の注文が成立しない限り実行されません。
このようなIFD注文を仕掛けておくことで、価格変動幅による利益を上げようというのが今回の目的です。
後はこの買いと売りの価格幅をどのくらいに設定するかですが、私は30でいきました。
今まで試した結果、FTSEのレンジ相場では一日の間に30くらいの上下が普通にあるので、かなりチャンスはあるだろうという判断です。
このような投資を行うことで、積立投資のような最初と最後の2点間の価格幅ではなく、たくさんの2点間の価格幅で勝負を行うことができます。
左が積立投資のイメージ、右がIFDによる短期売買のイメージです。
短期売買が理想的に行けば、以下のグラフのように複数の価格上昇局面をとらえて利益多くを出すことが可能ですが、さすがにこううまくはいきません!
以上が、IFD注文を利用した利食いのイメージです。
自動ではない分、後述のような柔軟な切り替えが可能なので、ちょっとは違いを出せるかなぁと思っています。(逆に言えば完全放置プレイができない分気を使うのですが)
ショート取引はしない
レンジ相場なので、上がりもすれば下がりもします。
そうすると、ロングポジションだけではなくショートポジションも織り交ぜられるのではと思う方もいると思います。
ですが、後述の決済されない時の逃げ道を作る上でも、ショートポジションはおすすめしません。
ショートでは、保持している期間が長ければ長いほど配当相当額の損が出てしまいます。
そのため、ショートポジションを取ってすぐに価格が上昇局面に入ってしまうと、決済もできず配当相当額の損も広がって…という大惨事になりかねません。
ショートポジションで稼げるのは上級者のみと思った方が正解です。
相場を予想しない
正しくは「できない」ですが…
素人が相場を予想してもまず当たりません。
もちろんラッキーパンチが連発なんてこともあるでしょうが、そんなことに一喜一憂していては続きません。
ですので、長期的に見れば株価指数は上昇基調であるという前提を信じて、買いたいときにIFD注文をします。
もちろん、「この流れだと今日は下がりそうだな、うーん、駄目だったか、残念」のように楽しめるのであれば全然問題ありません。
相場に振り回されて一喜一憂するのがもったいないというだけです!
基本は積立への追加だけど値上がりしたら売ってしまおうです。
決済されなくてもあわてない
IFDで注文したものの価格が下がって全然決済されない…
そんなことは普通にあり得ます。
ですが、そのようなときは前提を思い出してみましょう。
- 持っているだけで配当が受け取れる
- 長期的には価格は上がる
という前提もあります。
つまり、
決済されなくてもどうせいずれ投資するはずのお金を早めに投資しただけ
と考えてしまえば、全く焦ることはありません。
短期売買のつもりで買った株価指数CFDを積立投資に切り替えたと思えば良くて、そのまま積み立てておくか売るかは、いずれ価格が上がったときに考えれば良いのです。
実績
今回は11月1日~12月16日の実績を紹介します。
どういう形で見せるか悩んだのですが、期間中の決済枚数の推移と保有枚数の推移のグラフにしたいと思います。
サマリー
From | To | 決済枚数 | 収益(※) |
2018年11月1日 | 2018年12月16日 | 40 | 120,000 |
決済枚数の推移
各日付で決済された枚数を棒線グラフにしています。
基本的には決済されたらその分また注文していて、1回の注文で1枚、多い時で4枚注文しています。
結果的に大体2日に1回は注文しているくらいのペースでした。
注文枚数が0の日は、値下がり中で決済されていない日か、普通に何もしていなかった日です。(主に忘年会で疲れ果てて…)
放置していても決済されるものはされますし、されないものは配当を運んできてくれるのがこのやり方の良いところです。
もちろん放置中に全部決済されてしまえばそれ以降は何も利益を生みませんが、損失も生まないので問題ないでしょう。
とりあえずこのくらいのペースですが、12月に入って価格が下降局面に入っている気がするので、このペースで決済していけるかは微妙です。
保有枚数の推移
各日付の取引時刻終了時点で、何枚持っているかを棒線グラフにしています。
元手100万円で、10万円につき1枚買う計画でやっているので、保有枚数が10に近いほど決済されていないCFDがあるということになります。
11月の中旬くらいにかなり値下がりしたので、そこで調子に乗ってたくさん買い、10枚付近になっています。
これが11月下旬に決済されていき、かなり利益を生んでくれました。
そういう意味では今現在(2018年12月18日)も結構値下がりしていて、追加で買いたいところなのですが、今手持ちのCFDがしばらく決済されそうにないので、買っても1枚か2枚くらいでしょうか…
おわりに
懲りもせずまた始めた短期売買による利食いですが、ここまでは順調に来ています。
今までの反省を踏まえつつ、日々の値動きを楽しみながら、万が一の時のリスクを抑えて投資できないかとあれこれ考えてこんなことをはじめてみました。
結局のところ長期的にみれば価格は上がるということを信じれるかどうかではあるのですが、当面この方法で投資を続けてみたいと思います。
まだ初めて1か月くらいということもあり、この先どうなるかはわかりませんが、月10万円くらいの収益を1年後もキープできていたら、他人にも勧めてみたいと思います。
それまでは、こんなことやっている人もいるんだなくらいの感じで、生暖かく見守ってもいてください。
失敗してもそれはそれで記事になりますしね!(悲しいけど)
執筆時点ではFTSE100がかなり下落していて、決済が進まず放置状態です。
このまま価格が上がらないとずっと決済待ちで記事にもなりません…
今回ちょくちょく取引をしていてあらためて思ったのですが、やはり株価指数CFDの取引をするのであれば岡三オンライン証券のインタフェースが秀逸です。
Webでもスマホアプリでもなんでも揃っていて、どれも使いやすく注文や状況のチェックがさくっとできます。
人気の証券会社では手数料などで差がつかないので、やはりこの辺が重要だなぁと思いました。
既に株価指数CFDの取引ができる口座を持っている人はそこでも良いと思いますが、これからはじめようと思っている人、積立の口座とは分けたいと思っている人はぜひ使ってみてください。
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