ポートフォリオ構成から考えるウェルスナビの見通し

Twitter上でウェルスナビの損失がやばい!!というツイートを良く見かけました。

12月に入っての株価大幅下落で評価損が増えている人が多いみたいですね。

私も少額ですが、ウェルスナビに積み立てています。

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他に株価指数投信や株価指数CFDを積み立てているのでウェルスナビはリスクを抑えた運用を選んでいたのであまり大きな下落はありませんでしたが、リスク許容度を高めにせってしていた人は結構な評価損が出ていたと思います。

今解約するかどうか悩んでいる人も多いと思いますので、実際にポートフォリオの内容を見ながら、どうすべきか、私の考えを紹介したいと思います。

結論から言ってしまうと、積立投資ならそのまま耐えるです。

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分散投資の基本

債券と株式でお互いの損益を相互補完

ウェルスナビのホワイトペーパーに書かれている通り、基本は債券と株式への分散です。(図表6)

伝統的な考え方で、株価が下落すると国が金融緩和として金利を下げて企業の投資を促そうとします。

金利が下がるということは債券の価値が上がるということと同義なので、株価の下落をカバーすることになります。

そうなると、今度はそれだと結局プラスマイナスゼロじゃない?という疑問が湧いてきます。

単純に途中の評価額だけを見るとそうともいえますが、長期で積み立てる場合は以下の前提を置くことができます。(債券は先進国の国債でデフォルトしないことを前提にしています)

  1. 債券はどんなに評価損が膨らんでも償還まで持てば元本は保証される
  2. 債券は確実に金利を得ることができる
  3. 株式市場は長期的に見れば成長する
  4. 経済が順調なときは株の配当が見込める

そのため、長期的に見れば価格変動のリスクを抑えながら、収益を得ることが可能になります。

それでもあるリスク

もちろんそれでも残るリスクはあります。

それはインフレリスクです。

仮に100万円が150万円に増えても、ビックマックが400円から800円に値上がりしていては元も子もありません。

もちろん何もしていないよりはましなのですが…

このリスクを抑えるため、ウェルスナビではリスク許容度が低いポートフォリオでは物価連動債という商品を組み込んでいます。

これは、基本はただの国債なのですが、金利や元本償還の際に物価上昇率に応じた掛目が考慮されます。

ビックマックが400円から800円に値上がりしていれば倍のお金が支払われます。

もちろん物価が下がっていれば支払われるお金は減りますが、生活水準という点で見れば損はしていません。

不動産や金についても商品という現物で保持するため、インフレリスクに対するヘッジになります。

リスク許容度が高い場合には物価連動債が組み込まれませんが、逆に株式や不動産、金の割合が増えるため、ある程度はインフレリスクに対するヘッジはできてると言えます。(それ以上にマーケットリスクが大きいですが…)

分散投資の限界

これについては完全に個人的な意見なので、参考程度に読んでもらえればと思います。

債券と株はお互いを補完できるというのは事実ですが、時にはそれが効かない時もあります。

トリプル安と騒がれるものがまさにそれで、株も債券も為替もすべて下落してしまう状況です。

こちらについては長期的に見れば解消されていくので、積立投資であればあまり気にしなくても良いと思います。

一方で、株と債券の分散投資が効果的だという話を、リーマンショックの事例を出して説明しているところが多いのは少し違和感を感じています。

株価はリーマンショックから10年経って、リーマンショック以前の水準まで戻ってきました。

ところが、債券についてはリーマンショック前に戻ったとはいえず、米国ではそれなりに金利が上がってきましたが、日本や欧州はまだまだです。

実際、12月の株価下落で、既に日本の長期金利は0%に戻ってしまいました。

つまり、仮にいまリーマンショックが起きた場合、株はリーマンショック同様に下落しますが、債券はリーマンショックの時のように上昇するのは難しいと言えます。

なぜなら、金利は無制限に下がれるわけではなく、ある程度のところで限界が来るためです。

ゼロ金利どころかマイナス金利になっていた昨今ですが、金利って0以上での下落と0以下での下落ではスピードが全く違うと思っています。

ですので、債券と株の分散投資で本当にリーマンショック級の不況でも大丈夫と言えるのか、ちょっと不安です。

それでもやはり続ける

分散投資についての良い点、悪い点を長々と書いてしまいましたが、結論としては長期の積立投資ならば続けるべきだと考えています。

なぜなら、分散投資の限界によるリスクよりも、分散投資によるメリットの方が大きいからです。

仮に分散投資の限界が露見するような事態になったとしても、それが何十年も続くわけではありません。

積立投資は最低でも10年以上の投資を前提として考えるため、1度は大不況が起きるでしょうし、そこからのリカバリもあると思います。

そのため、大事なのはどこで投資をやめるかです。

今回のようなタイミングでの狼狽売りはあきらかに間違いで、

○○年以上経って収益が上がっていれば投資を終了する
○○年以上経って収益ががっていればポートフォリオを安全資産(債券)に寄せる

等を、ちゃんと設計しておくことが大事です。

ウェルスナビはレバレッジをかけた、ロスカットの恐れのある商品ではなく、かつ長期の積立投資なので、今すぐに考える必要はありません。

積立を初めて3年目~5年目くらいまでをめどに、ゆっくり考えていきましょう。

おわりに

ウェルスナビは様々な商品に分散投資を自動で行ってくれるため、積み立てておいて後は放置できるという点を売りにしています。

ですが、実際にポートフォリオの中身を眺め、今回のように市場が大きく動いたときに中身の変化を見ていくことで、お金の勉強にもなり、将来に向けた戦略を自分で考えられるようにもなります。

長期の積立投資なので、一喜一憂することはせずに、他人を資産を見るかのような気持ちで、ゲーム感覚でお金の動きを追ってみるときっと面白いと思います。

現在のウェルスナビは開始時の最低投資額が10万円、月々の積立最低金額が1万円ですので、無理のない積立が可能になりました。(昔は100万円からなんて時もありました…)

ある意味、相場が下がっている今がはじめ時ともいえるので、もし興味がある方は「こちら」から口座を開設してもらえるとうれしいです。

また、SBI証券を利用している方であれば、そのままSBI証券のWebページ上で口座開設を行うことができるので、その方が簡単です。

将来の資産形成のためにはじめたのであれば、まだ今は我慢強くお金の動きを勉強し、当初の意識を強く持って積み立てていきましょう。

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